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えっ?翌日マラソンなのにこの盛り上がり?大会前日から大宴会

毎年3月初旬に鹿児島の与論島で開催される「ヨロンマラソン」。種目はハーフマラソン(21.0975km)とフルマラソン(42.195km)。与論島は一周すると約21kmなので、ハーフなら一周、フルなら二周するとちょうどその距離。マラソンにはうってつけの離島です。

ヨロンマラソンは離島の大会なので、島には飛行機か船でしか行くことができません。大会は朝スタートなので、早朝便がない与論島では大会当日移動では間に合いません。大会前日から島に1泊する必要があります。また大会当日も、無理すれば午後の飛行機や船に間に合いますが、多くの参加者は島にもう1泊します。つまりヨロンマラソンに参加するには、「島に2泊」する必要があります。

でも大会前日に与論島入りすると、島ではそんなランナーをお迎えする前夜祭「ウェルカムパーティ」に参加できます。この前夜祭は有料ですが、大会エントリー時に参加の有無を選択できます。前夜祭では軽食と飲物を提供していただけますが、大会前日なのに「お酒」も用意されています(笑)。お酒を飲むか否かは本人次第ですが、たいていの参加者は飲みます(笑)。

前夜祭ではランナーをもてなすイベントも開催。島の人による演芸や演舞、そして島出身のバンドのライブも行われます。そのライブでは、ランナーが舞台の近くに集まって踊り狂います。翌日に42kmなし21kmも走る人たちなのにこの盛り上がり!前夜祭でお酒を飲んで、踊り狂って、ぐっすり眠って、翌日マラソン。それが「ヨロンマラソン」です。ある意味「日本一リラックスできる大会」とも言えます。

ランナーも島民も楽しむ大会!エイドステーションに山羊汁が!?

「日本一楽しめる大会」と豪語するだけあって、ヨロンマラソンはとにかくリピータが多い。そのため、宿は1年前の前回大会時に既に予約済みの人が多く、エントリー以上に宿の確保が難しい大会。ヨロンマラソンに個人で参加しようと思われる方は、まず宿の確保が最優先です。でも特定の宿にこだわらなければ、空きは必ず見つかります。根気よく空き情報を確認しましょう!

大会当日、スタート地点は島の中心街。宿泊施設が最も集まるエリアです。スタート地点から離れた宿でも、宿の方が送迎してくれますのでご安心を。またリピーターが多い大会なので、スタート地点では以前の大会で一緒だった人との再会も。まるで同窓会です。しかもレース中もフルは反時計回りに島を一周し、折り返して今度は時計回りに一周するのですが、同じコースに折り返しますので、フルなら全てのランナーとすれ違います。このすれ違うときに、以前の大会で顔を合わせた人と確実に再会できます。しかもすれ違う際にお互い声を掛け合うのも、「ヨロンマラソン」ならではの光景。ランナー同士も楽しめる大会です。

また沿道からの応援も、島民総出レベル。ランナーだけではなく島民も楽しむ大会です。とにかく沿道からの応援は笑顔に溢れています。特に島の各所に設けられたエイドステーションは見物。水などの飲物だけではなく、島ならではの食べ物もとても多い大会。中でもマラソンコース一番の難所のポイントには、豚汁や山羊汁をいただけるエイドステーションがあります。しかもテーブルと椅子まで用意してあり、もはやマラソンではなくピクニック状態。ゆるすぎる「ヨロンマラソン」です。

ちなみにヨロンマラソンは、フルでこそ制限時間が7時間と一般的な大会と同レベルですが、ハーフはなんと5時間。一般的な大会ではハーフだと3時間前後です。ヨロンマラソンのハーフなら全部歩いても完走できる制限時間。実際に全部歩いて「完走」ならぬ「完歩」する人もいます。エイドも充実しているヨロンマラソンなので、ハーフならピクニック感覚でマラソンに参加できます。しかしコースは「平坦な場所が無い」といっても過言じゃないほどアップダウンだらけ。コースはハードな「ヨロンマラソン」です。

絶景ポイントが多いマラソンコース!しかもゴールは絶景ビーチの真横!?

アップダウンだらけのヨロンマラソンのコース。でも基本的に島の外側を周回するコースなので、比較的海が近い場所を通ります。そのため、コース途中には与論島らしい「絶景」を望める場所がたくさん。激しいアップダウンも、それを越えた先には絶景がある。そう思えばがんばれます。特に豚汁や山羊汁があるエイドの先には、島の西側が一望できる絶景!フルマラソンで35km地点、ハーフマラソンで15km地点。マラソンとしては最もきついポイントですが、景色と山羊汁があればがんばれます。

そして絶景ポイントの締めくくりは、ゴールまでの最後の200m。絶景ビーチが目に飛び込んできます。なんと、ゴール地点は絶景ビーチの真横。ゴール後にはそのままビーチへ行って、海に飛び込む人もいるくらいです。そしてその最後の200mに差しかかると、ゼッケンと名前と出身地をマイクでアナウンスしてくれます。参加者がそれほど多くない大会なので、きちんと一人一人紹介してくれます。必然的にテンションも上がり、笑顔でゴールできる「ヨロンマラソン」です。

ホントにみんな走ったの?それほど元気でテンション高い「完走パーティ」

絶景ビーチを横に見ながら笑顔でゴール。そしてその後はヨロンマラソン名物の「ヨモギマッサージ」です。ヨモギが入ったお湯に足を浸け、学生ボランティアが完走したランナーをマッサージしてくれます。またゴール地点が島の中心街なのでお店も多く、ゴール後にすぐに飲食も可能です。特にゴール地点のすぐ先にある「島のコンビニ」の焼きたてパンはおすすめです。

そして制限時間となる夕方。ゴール地点横のビーチで「完走パーティ」が行われます。といっても完走していない人でも走っていない人でも楽しめます。参加は無料です。マラソン参加者には飲物と軽食が用意されていますが、会場内には出店もありますので自由に飲食可能(出店は有料)。もちろんすぐ近くが市街地なので、食材や飲物を持ち込んでもOK。また与論島のお酒「黒糖焼酎」は飲み放題!完走パーティ後半になると、一升瓶を持った島の人が会場中を巡り、飲みたい人に好きなだけ振る舞ってくれます。

完走パーティ自体は前半が大会の表彰などで、後半はフラダンスやエイサーなどの演舞があり、そして締めは自身もランナーの「島出身ミュージシャン」によるライブ。その音楽に合わせて、なんと参加者も舞台に上がって踊ります。もちろんほとんどが数時間前までマラソンを走っていたランナー。あの難コースを走ったのにどこにその元気が?ってほどテンション高いです。マラソンから解放され、美味しいお酒を飲んで、そしてみんなで踊る。楽しさマックスの瞬間です。この完走パーティこそ「ヨロンマラソン」の楽しさの象徴。これがあるからヨロンマラソンに参加する。そういう人も多いらしいです。

ヨロンマラソンは帰りの移動も楽しめます!おすすめは「船」

完走パーティは夕方から始まって、暗くなる前には終わります。その後は各自の宿に戻り、宿でまた宴会です。ほとんどの人が夜通しないし夜遅くまで盛り上がります。島に2泊するからできることです。そして大会翌日。多くの人が島を発つ日です。でもみんな動き方がぎこちないです。大会当日は楽しさで疲れを感じませんでしたが、さすがにひと晩寝ると疲れが一気に出てくるようです。でもその疲れは「マラソン」なのか「完走パーティ」なのか微妙なところ(笑)。

そして帰路へ。那覇経由で本土へ行く人、鹿児島経由で帰る人、飛行機で帰る人、船で帰る人など様々。でも多くの人は那覇まで船で戻り、那覇から飛行機で地元へ帰ります。その那覇までの船では、乗船前に紙テープを島の人から渡されます(宿泊する宿にもよる)。そして出港のタイミングで船から港へ向かって投げる。映画などでよく見る船での「旅立ち」の光景です。それがヨロンマラソンなら実際に体験できます。

ちなみに船だと与論島から那覇まで約5時間。行きは長く感じますが、帰りはヨロンマラソン参加者同士で宴会状態。那覇まであっという間です。船では外の甲板で潮風を感じながら宴会もできる場合も。さすがに踊りはありませんが、楽しい5時間を過ごせます。そして那覇に到着する直前がちょうど日没時間。西航路を運航する船なので、夕日の絶景で最後を締めくくります。那覇に到着する瞬間まで楽しさが続くのが「ヨロンマラソン」です。

<まとめ>楽しさフルコース!こんな楽しめるマラソン大会は他にはない!

沖縄を初めとする様々なマラソン大会をみても、「楽しさ」に関してはヨロンマラソン以上の大会はありません。しかもヨロンマラソンは大会だけじゃなく、前夜祭や後夜祭、そして移動の船まで楽しめます。まさに「楽しさフルコース」!といってもリピーターが多い大会なので宿の確保が難しかったり、開催時期が年度末の3月で忙しい時期だったり、そして島に2泊しなければならなかったり。参加するまでハードルが多いのも事実。でも参加すれば必ず「日本一楽しめる大会」と思えるはずです。

ちなみに2016年3月に開催される大会はなんと「第25回」の記念大会。別名「四半世紀記念大会」。大会は「2016年3月6日(日)」です。申込は「2015年11月16日」から「2016年1月24日」までの予定で、ネットからもエントリー可能。定員オーバーで締め切りになることはほとんどありませんので、まずは与論島の宿を確保しましょう。その後にエントリー。最後に航空券の手配という順番がおすすめです。

マラソンを走ってみたい、楽しい大会に出てみたい、走る以外も楽しみたい!そんな方にはまさに「日本一楽しい大会」と言い切れるヨロンマラソン!いかがでしょう?初マラソンには特におすすめします。実を言うと私もヨロンマラソンが初マラソンです!


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