沖縄でハーリーといえば「糸満ハーレー」?
沖縄の梅雨明け前後の風物詩と言えば「ハーリー」。豊漁を祈願する沖縄の伝統行事で、「旧暦5月4日」に沖縄各地の漁港で開催されます。沖縄本島から離島まで、まさに各地で行わる伝統行事ですが、そんな中でも最も盛り上がるハーリーが糸満漁港で開催される「糸満ハーレー」。
「ハーリー」ではなく「ハーレー」?
一般的には「ハーリー」と呼びますが、糸満では方言の大切さを重んじて、本来の名称の「ハーレー」という名称を使い続けています。まさに「糸満のハーレーだけは特別」ということが、この名称の違いからもわかることでしょう。
メインは爬竜船による「競漕」!ガチで競い合います!!
その年の豊漁を祈願するハーリー行事ですが、メ インは伝統的な手漕ぎ船「爬竜船(はりゅうせん)」による競漕。地元の青年団を筆頭に、地元企業などの各団体が、港に浮かべた爬竜船でガチで競い合います。学校対抗戦もあり、まさに老若男女が盛り上がる競漕です。
また終盤には、爬竜船をわざと転覆させ、そこから立て直して競漕するという「クンヌカセー」と呼ばれる行事もあり、同じ競漕でも糸満ハーレーは見所満載です。ハーリー行事は朝の10時から午後4時まで開催。そして午後1時過ぎ、会場の雰囲気が完全に変わる瞬間が訪れます!
午後1時過ぎ。その瞬間はやってくる!
競漕は「午前10時から午後1時」が前半、「午後1時半から午後3時半」までが後半となります。「午後3時半から午後4時」までは閉会式となりますが、残った「午後1時から午後1時半」には一体何が!?
午後1時過ぎ。それまで大盛り上がりだった糸満漁港が、突然静まりかえります。競漕に使われる爬竜船どころか、警備ボートの一隻すら港に居なくなります。しばらくするとすると、大量の荷物を積んだ一隻のボートが港へ。その瞬間、港の至る所から海へ飛び込む人が!?糸満ハーレーで、最も盛り上がる時間の始まりです。
老若男女が港へダイブ!港が広大なプールに!?そして港には??
基本的に港は「遊泳不可」ですが、糸満ハーレーではこの瞬間だけ「遊泳可」になります。高さ2mもあろうふ頭から、次々に海に飛び込みます。しかもこの飛び込みは事前申請も申し込みも不要。その場で飛び込みたくなったら、老若男女飛び込み可能です。中にはフィンや水中眼鏡を予め用意する強者も!?
飛び込んだ人の目的は、港に浮かべられた50個ものスイカ。早い者勝ちで、泳いで取った人が持ち帰れます。さらにスイカと一緒に50羽ものアヒルが放たれ、一緒に泳げるだけでなく、捕まえれば家に連れて帰ることができます。連れて帰った後は、ご想像にお任せします(笑)。
糸満ハーレーは、ここでしかできない体験がてんこ盛り!!
沖縄各地で開催されるハーリー行事の中でも、港全体で泳げるのは糸満ハーレーぐらい。しかも、港で泳いでスイカやアヒルを早い者勝ちで持ち帰れる(連れて帰れる)のも、糸満ハーレーぐらいです。まさに糸満ハーレーは、ここでしかできない体験がてんこ盛りのハーリー行事だったのでした。
ちなみに港の中は競漕とダイブで大盛り上がりですが、港の外もお祭りモードで大盛り上がり。所狭しと出店が並ぶので、沖縄らしいグルメ やオリオンビール片手に、気軽に競漕を観戦できることでしょう。糸満が1年で最も盛り上がる日「糸満ハーレー」。そして1年で最も盛り上がる瞬間が「午後1時過ぎ」。「旧暦5月4日」は要チェックです!!
<まとめ>「旧暦5月4日」は糸満ハーレーへ行くべし!!
糸満ハーレーは、毎年必ず「旧暦5月4日」に糸満漁港で開催されます。旧暦は新暦に置き換えると、毎年違う日になりますが、事前に調べればわかります。この日程を知っていれば、沖縄旅行であの盛り上がりを必ず楽しめることでしょう。そして自ら港へダイブすれば、まさに全身であの盛り上がりを体験できることでしょう!!
旧暦5月4日は、糸満漁港で「糸満ハーレー」、お忘れ無く!!
<参考>糸満ハーレーギャラリー
(イベントの様子)
<参考>糸満ハーレーギャラリー
(競漕の様子)
<参考>糸満ハーレーギャラリー
(港へダイブの様子)
<参考>糸満ハーレーギャラリー
(港へダイブの様子)
<参考>糸満ハーレーギャラリー
(戦利品のスイカ)
<参考>旧暦5月4日早見表
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