【旧サンクチュアリーニラカナイのクチコミ】今回 数々の事情が重なり、ここに宿泊することになりました。
開業前のいきさつ、環境破壊など あまりいい噂をきかず 不安を抱いての宿泊でしたが・・・
ひとことでいうと、思ったよりまっとうなホテルでしたよ。次に西表に行く機会があったら、候補のひとつになるでしょう。
ホテルのスタッフの方々は、まだ教育途上な感じの方もおられましたが、マニュアル通りの対応ばかりでなく ていねいに心をこめて接客しようという気持ちが感じられ、好感がもてました。
台風の時期に宿泊しましたが、
連絡船が欠航になる前には館内放送でその旨のお知らせがあり、その後の情報の掲示も時間を追って細やかでした。
荒天のため数々のアクティビティが中止になり 手持ち無沙汰になるお客さんのために、催行可能なアクティビティを積極的に紹介したり、ロビーに無料のボードゲームを出したり、映画会をしたりと いたれりつくせりの対応でした。
売店の営業が7時から23時までというのは、やはり便利です。
お土産品だけでなく、コンビニ感覚で飲み物・お菓子・生活用品はほとんど何でもそろい、価格の上乗せも、あまりありません。
(食事は高い!でもバイキングの内容は、そんなに言うほど悪くないかも。夕食バイキングは5250円ですが、都会のホテルのディナーバイキングと遜色ない内容でした。
飲み物は、レストランだと瓶入りの炭酸飲料と氷の入ったコップを持ってきて、それで650円でした)
内装がすべてバリ風で統一されているのは、ちょっと過剰かと思いましたが、
でも、そんなこと言ってたら 本島西海岸のトロピカルムードのリゾートホテル群や、
さとうきび畑の中にポツンとある スペイン風のナショナルフラッグ系ホテルになんて、泊まれやしない。
あまりとりざたされませんが、山猫温泉のパイヌマヤだって、あれだけの規模の開発をして、なぜ表立った非難がないのか不思議です。
いくら「西表の環境を大切にしたい」「西表に都会の感覚を持ち込むのは間違っている」などといっても、私たちは 何だかんだ言ったって都会の便利な暮らしに慣れています。
せっかくの休日、ちょっとリッチな気分になりたい。こぎれいで清潔で便利なホテルに泊まりたい、と思うのも自然な感情でしょう。
そういう意味では、このホテルは 都会の人間が求めるリゾートホテルのニーズにすごく合っていると思います。
スタッフの方々も、「西表に住みたい」という気持ちで都会から働きに来ている方が多いようです。
そんな人たちに西表の環境への自覚や反対運動に対応する意見を持てというのも、無理な話で・・・。
実際、もう数年営業を続けているニラカナイ。
いろいろな感情はあるとしても、受け入れられつつあるのでは、というのが正直な印象です。
ニラカナイ宿泊ということで、もっと肩身のせまい思いをすると思っていましたが、いやな思いは1回もしませんでした。
私が利用したアクティビティ業者さんは ホテル玄関まで送迎してくれました。
島の有名店「○枝」でも、ニラカナイの置傘を見かけました。
ホテルの売店にも、島のお店の焼物、シーサー、Tシャツが並んでいます。
島の聖地 トゥドゥマリの浜をないがしろにし、島のすべての人々に受け入れられているわけではない、その点ではやはり抵抗感が残るのも事実ですが、
都会から来るお客さんに心からのもてなしをしようという スタッフの方々の気持ち、リゾートホテルとしてのシステムや設備の快適さ、などを思うと、いいホテルだと思いました。
しょう さんからのクチコミ(2007/08/21(Tue) 11:35)