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混雑知らずの御殿場ルート!その理由は標高差「2275m」

標高差「2275m」もある御殿場ルート。海抜0mから2000m超レベルの山を登ることに匹敵します。それ故に、御殿場ルートの標準タイムは登りで「7時間30分」と、富士山登山の中で最長。しかし、下りは「3時間30分」と、他のルートと変わらないんです。まさにその「下り」こそが、御殿場ルートの魅力です。

御殿場ルートの登山口は、標高1440mの「御殿場口新5合目」。JR御殿場線「御殿場駅」から、登山バスでわずか40分。登山口までの移動は、最も楽な御殿場ルートです。しかしその標高差は2275mと、富士山登山ルートの中で最大。最小の富士宮ルートとは、1000mも違います。登山口には商店が1軒あるのみ。登山道の山小屋も最少レベルです。それ故に、夏の登山シーズンでも混雑知らずで空いています。

<御殿場口・新五合目 富士急小屋ハーフマウンテンの基本情報>
住所:静岡県御殿場市中畑 御殿場口新五合目付近
アクセス:御殿場ルート登山口から徒歩1分

登山口から標高差80m登ると、最初の山小屋「大石茶屋」。まだ始まったばかりですが、補給やトイレは必ず済ましましょう。その理由は、次の山小屋は標高差1500m先の7合目「日の出館」。その間、山小屋が一切無いからです。

標高差1500mの間に山小屋無し!しかもハードな登山道

上級者向けとして認知されている御殿場ルートだけに、混雑知らずでとにかく空いています。さらに登山道と下山道の大部分が分かれているので、なかなか他の登山者を見ることがないほどです。しかし序盤の登山道は超ハード。ほとんどが砂地で、砂漠の山を登っている感覚。一歩進んでも半歩滑って戻る状態で、心が折れそうになります。コツは「先を見ないこと」(苦笑)。

序盤の大石茶屋から、次の山小屋までの標高差は約1500m。他の登山ルートなら山頂まで登ってしまう標高差です。それを山小屋無しで登るのはとても辛い。でも山小屋が見えてくる頃には、それまで苦労した柔らかい砂地が、固いガレ場に変わって、登りやすくなります。

標高3030mの7合目「日の出館」に到着すれば、頂上までは標高差700m。御殿場ルートの「2/3」まで登ってきたことになります。しかもこの先は、休業中のものもありますが、山小屋が何軒かあるので安心できます。また、登山道と下山道が一緒になるので、他の登山者にも会えることでしょう。寂しくなるほど、空いている御殿場ルートなのでした。

他の登山者との交流が楽しい御殿場ルート終盤!

7合目の先は登山道と下山道が一緒になります。山小屋もあるので他の登山者との交流ができます。御殿場ルートは寂しくなるほど空いていて、自然と登山者同士の交流も生まれます。さらに、御殿場ルートは景色が開けている登山道なので、振り返るとそこには駿河湾が!?疲れたときは振り返って景色を眺めましょう!

御殿場ルートの頂上近くは、ガレ場と言うより岩場。落石した岩が至る所に転がっていて、その間隙を縫って頂上を目指します。さらに山頂近くには、「落石のおそれあり」の看板があり、それには苦笑い。でも、その看板が見えれば、山頂はまさに目と鼻の先。富士山登山ルートで最大標高差の御殿場ルートもゴールです。

鳥居をくぐれば、御殿場ルートの頂上。富士山登山ルートの中で最大の標高差「2275m」を登りきったことになります。ちなみに、ここをゴールにする登山ルートは、実は他にもあります。代表的な4つの登山ルートとは異なる、秘密のルート「プリンスルート」もここがゴールになります。

何もないけど意外と便利な御殿場ルート頂上!?

御殿場ルートの山頂には山小屋はありますが、営業はしておりません。でもご安心を。この御殿場ルート頂上は、人気の富士宮ルート頂上のすぐ近く。気軽に富士宮の山小屋や売店などを活用できます。さらに「富士山頂郵便局」もあるので、記念スタンプや記念ハガキも手に入れられます。

御殿場ルート頂上には山小屋はないけど、すぐ目の前に火口があります。火口までは最短です。さらに富士山最高峰3776mの「剣ヶ峰」へも、富士宮ルート頂上を越えたすぐ先にあるので、チャレンジしやすい。体力に余裕があれば、チャレンジしてみましょう!

標高差は最大なのに、下山にかかる時間は他のルートと変わらない御殿場ルート。その下山時間の謎は、あの7合目「日の出館」から先にあります。

御殿場ルートの下山は超特急!大砂走りは超快感!!

登りでは苦労した7合目までの道のり。下りでは、超快感の道のりへと変わります。御殿場ルート名物「大砂走り」です。登りで苦労したあの砂地は、下りではクッションになって超快感。しかも登山道と下山道が分かれるので、安心して下山できます。標準的な登山者で、登りに3時間50分かかった標高差を、下りでは1時間40分!まさに超特急です。

1歩で2〜3mは進むと言われる大砂走り。コツは砂の坂を滑っていくかのように下山すること。そのコツとリズムをつかめば、超特急で下山でき、超快感を味わえます。逆に大砂走りは止まる方が大変。コツは、スキーで止まるときのように、横向きで両脚揃える(笑)。でも、すぐに止まることはできませんので、停止の際は計画的に(笑)。

ちなみに大砂走りの間も、登り同様に山小屋はありません。そもそもあってもすぐに止まれませんし、あまりに超快感な下山で一気に下ってしまうことでしょう。そして標高差1500mを一気に下ると「大石茶屋」に到着。下山道もゴール間近です。山小屋で休憩するも良し、そのまま駆け下りるも良し、長かった御殿場ルートもフィナーレです。

<まとめ>上級者向けだけど裏技も多い御殿場ルート!

富士山登山ルートの中でも、最大標高差の御殿場ルート。まさに「上級者向け」ですが、実は裏技も多いルートです。富士宮ルートと、宝永山経由で相互往来できるので、登山時は標高差1000mもショートカットできる裏技「プリンスルート」も!?さらに、大砂走りだけをする裏技もあり、様々な楽しみ方があるのが、御殿場ルートの魅力と言えるでしょう。

混雑知らずでいつでも空いている御殿場ルート。裏技を使ってもいいので、一度はチャレンジしてみましょう!

<富士山登山御殿場ルートの基本情報>
標高差 2275m(御殿場口新5合目1440m→浅間大社奥宮3715m)
登り 11km(標準タイム7時間30分)
下り 8.5km(標準タイム3時間30分)
案内板 緑色(この色の表示を辿っていけば迷わない)

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

<参考>富士山登山:須走ルート・御殿場ルートGPSログ

(2つのコースの距離の差が判ります)


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