「てぃーだつむぎ橋」は久米島のニライカナイ橋!
沖縄本島南部の絶景橋「ニライカナイ橋」は人気ですが、久米島にも同じような絶景が楽しめる橋があります。その名も「てぃーだつむぎ橋」。久米島北部の山や谷を越える陸上の橋です。この橋ができるまでは、猛烈なカーブが続く峠道でしたが、橋のおかげで緩やかなカーブのみで通行できるようになりました。
「てぃーだつむぎ橋」も下っていく際は、海の彼方にあると言われている「ニライカナイ(天国)」に向かって行くかのような気分を味わえます。また上って行く際も、そのまま空に飛んでいきそうな気分も味わえることでしょう。でもおすすめはやっぱり「下り」で、海に向かって行く感覚にまさに昇天!
てぃーだつむぎ橋は「てぃーだ橋」と「つむぎ橋」の2本で構成
「てぃーだつむぎ橋」は高台の「てぃーだ橋」と低い位置の「つむぎ橋」の2本で構成されています。実は本島南部のニライカナイ橋も「ニライ橋」と「カナイ橋」の2本で構成されているので、橋の雰囲気だけではなく名前までそっくりだったのです。
高台にあるのが「てぃーだ橋」で「てぃーだ」は沖縄では「太陽」。低い位置にあるのが「つむぎ橋」で「つむぎ」は久米島の織物「久米島紬」から由来しているようです。さすがにニライカナイ(天国)へ向かっていくかのような橋でも「ニライカナイ橋」とは呼べませんからねw
右曲がりの「てぃーだ橋」は空に浮かぶ絶景橋
高台にある「てぃーだ橋」は、海に向かって下っていき、右曲がりにカーブする橋。橋の回りに景色を遮るものが無いので、まさに空に浮かんでいるかのような感覚を味わえます。ただし車などで下る際はスピード出しすぎに要注意。また橋の上は沖縄のどの橋でも「駐停車禁止」。どんなに絶景を見たくても橋の上での路上駐車は絶対に止めましょう。
「てぃーだつむぎ橋」には歩道があります。歩道は下っていく際は左側、上って行く際は右側のみですが、そのどちらも歩道側には海があるので、歩いて橋を楽しむ際は絶好の歩道です。さらに「てぃーだ橋」の架橋は、アーチ状にデザインされており、橋そのものの造形もとても魅力的です。
「てぃーだ橋」は天国“はての浜”へ向かって下る橋
海に向かって下っていく「てぃーだ橋」は、右曲がりのカーブの途中で正面に「はての浜」が望めます。はての浜といえばまさに「生きているうちに行ける天国」のような場所でニライカナイのような存在です。でも運転の際によそ見していると非常に危険な場所なので、景色を楽しみたいなら歩道を歩きましょう!
左曲がりの「つむぎ橋」は緑に浮かぶ絶景橋
右曲がりの「てぃーだ橋」を越えると、すぐに左曲がりの「つむぎ橋」になります。こちらは海とは反対の陸側に向かって行く橋なので、緑の中に浮かぶかのような橋になります。路面の赤色と周辺の緑色とのコントラストが綺麗な「つむぎ橋」です。
「てぃーだ橋」と「つむぎ橋」のつなぎ部分は必見!
右・左とS字カーブを描く「てぃーだつむぎ橋」。その2つの橋のつなぎ部分は必見です。特に下の「つむぎ橋」側から見た光景はおすすめ。まずは陸側。そのまま上空へ飛んでいきそうな光景を楽しめます。上り限定の絶景です。
そして海側。海に向かって行くというか、そのまま空へ離陸できそうな光景を楽しめます。しかしこの光景は歩道限定。車で通ってもこの光景を望むことはできません。そういう意味でも「てぃーだつむぎ橋」は歩道を歩いて楽しむのがおすすめです。
動画で見る「てぃーだつむぎ橋」前半
「てぃーだつむぎ橋」を動画で見れば、さらにその魅力を体験できることでしょう。まずは「てぃーだ橋」の前半。海に向かってまっすぐに下った時の動画です。自転車で下っていったときのものです。
動画で見る「てぃーだつむぎ橋」後半
海の上を飛んでいるかのような「てぃーだ橋」右曲がり部分の動画。はての浜に向かって行くときの様子です。今回も自転車で下った時のものですが、さすがにカーブでの撮影は、自然に体が斜めになるので大変。
てぃーだつむぎ橋の最上部には展望台があるも…
本島南部のニライカナイ橋には展望台的なものがあって橋全景の絶景を楽しめますが、この「てぃーだつむぎ橋」にも展望台的なものが橋の上にあります。しかも2つあるものの、結論から言うとどちらも橋全景は望めません。さらに個々の展望台からの景色は…
てぃーだつむぎ橋に近い展望台も橋は一部しか見えない…
「てぃーだつむぎ橋」に近い展望台はやや低めの位置にありますが、橋に近い分、橋のそのものを望めそうな雰囲気。しかし展望台周辺は緑がうっそうとしていてイヤな予感。
展望台に入るとまさに予感的中。うっそうとした草で、橋どころか道路も望めません。橋の柱脚アーチが少し望めますが手摺が邪魔。橋全体も「てぃーだ橋」序盤が邪魔で全景は望むことができません。ただし、展望台は高台にもう1個あるのでそちらに期待しましょう!
高台にある展望台からの景色に衝撃!
「てぃーだつむぎ橋」の上には駐車場と2つの展望台があります。ここに駐車すれば、駐停車禁止の橋も歩いて行くことができることでしょう。橋の歩道を歩けば、絶景を楽しみ放題です。そして2つの展望台のうち、駐車場より高い場所にある2つ目の展望台へ行くと衝撃的な事実が判明!
駐車場より高い場所にある2つ目の展望台。そこからは「てぃーだつむぎ橋」を一切望めませんでした。見えるのは駐車場全景と橋入口の道路のみ。橋自体は微塵も望めない結果になりました。でもその先の「はての浜」や「オーハ島」は望めますが、2つも展望台があって2つとも橋が望めない事実には衝撃でしたw
てぃーだつむぎ橋展望台は歩いて行くための拠点だった?
違う時期に「てぃーだつむぎ橋」展望台に行ってみたものの、草刈り後でも橋は望めませんでした。そもそも「てぃーだつむぎ橋」の展望台は、景色を楽しむためのものではなく、駐車場に車を停めて歩いて行ったときの休憩場所だったみたいです。ニライカナイ橋のような展望所ではありませんのであしからず!
<まとめ>てぃーだつむぎ橋は下って行こう!さらに楽しむなら歩こう!!
ニライカナイ橋もそうでしたが「てぃーだつむぎ橋」も「下り」がおすすめ。海の彼方にある「ニライカナイ(天国)」へ向かって行くかのような感覚を楽しめるのは「下り」限定です。でも車だと景色はあっという間。景色を楽しむなら、展望台の駐車場に車を停め、歩道を歩いて下っていきましょう。ちなみに「てぃーだつむぎ橋」を下りきった先には駐車場はありませんのであしからず。
また自転車なら歩道通行も認められていますが、そもそも「てぃーだつむぎ橋」の上まで自転車で行くのはギア付きでも至難の業。今回もがんばりすぎて、島から戻ったあとの1週間は筋肉痛でしたw
久米島の「てぃーだつむぎ橋」は、最初に展望台の駐車場に車を停め、歩道を歩いて絶景を楽しみ、最後の締めとして車で橋を下っていくのがおすすめです。自転車で行くと痛い目に遭いますのでマネしませんようにw