電気は海を渡ってやってくる「オーハ島」!人はどうするの?
(奥武島からオーハ島を見る)
1990年代の明電舎のCMで「人は水牛に乗ってやって来ます。電気は海を渡ってやってきます。」という名コピーがありましたが、その舞台となったのは沖縄の離島「由布島」。同じように電気が海を渡ってやってくる離島が、沖縄・久米島沖にもあります。久米島近海の「オーハ島」で、電気は海に立てられた電柱を介して電線で渡ります。
(オーハ島から奥武島を見る)
でも人は「水牛」ではなく、歩きなどの「自力」で渡ります。船で渡ることもできますが、定期船ももちろんありませんし桟橋もありません。でも海峡は潮が引けば膝下ぐらいの深さになりますので、歩いて渡ることもできます。昔は「竹馬」で渡った時代もあったらしいです。
海峡は最短で200m!でも歩くルートは最長ルート近くがおすすめ!
オーハ島との海峡は最長で約500m、最短で約200m。数値だけを見れば簡単に歩いて渡れそうですが、最短の200mの部分には深場もあって歩いて渡るのは困難です。しかも最短の場所は流れもあるので、泳いで渡るのもおすすめできません。歩いて渡るなら、島に電気を渡している電柱の南側がおすすめです。沖合150mぐらいまで岩場が突き出していますので、その岩場を越えれば残り約350m。大潮など潮が大きく引く日の干潮時なら、最大でも膝下までの水深で渡りきることができます。
もちろんルート次第ではそれより深くなる場合もありますし、深さも時間によって変わります。また行きは浅くても帰りは深くなる場合もありますので、潮汐情報は入念に調べてからチャレンジしましょう!万が一のため、泳ぐことができる装いで渡ることがおすすめです。
有人島だけど住民は無し?ほぼ無人状態のオーハ島
オーハ島には家が数軒あり、以前は数人の住民がいましたが、現在は常時住んでいる人はいません。ほぼ無人状態の離島です。でもどの家も定期的に住民が訪れているようで、荒廃はしていません。雑草は生い茂っていますが、建物は意外と綺麗です。海から小さな集落まで続く道も、雑草は刈られていて歩きやすい状態。集落入口の小さな交差点には「井戸」があり、この井戸を中心に数軒の住宅が配されています。このオーハ島で住民に会うことができたら、かなりの幸運と言えるでしょう(笑)。
2009年に衝撃的な事実が発覚!注目の離島に!?
集落の中央にあたる交差点には、目印となる「井戸」がありますが、さらにその先を進んで奥まで行くと、そこには衝撃の場所が!?いや、2009年までは何気ない場所でしたが、ある逃走犯が潜伏していたという事実がわかり、それ以降は衝撃の場所となってしまいました。
この衝撃の事実が発覚後、平和な島に報道陣など多くの人が訪れる事態になってしまいました。もちろん全国ニュースでもオーハ島は何度も登場し、2009年以降は注目の島となってしまいました。現在はさすがに落ち着きましたが、この衝撃の場所は今なお残っています。
「はての浜」に最も近いオーハ島!はての浜レベルの絶景ポイント有り!
天国のような絶景が広がる砂だけの島「はての浜」。そこに最も近いのがこのオーハ島です。そのため、島の海岸線では「はての浜」レベルの絶景ポイントがあります。オーハ島と隣の島が最も近くなる島の南側。海峡の幅が最短の約200mになる場所です。この周辺には「プチはての浜」とも言えるほどの、砂だけの大地が広がっています。厳密には岩場もありますが、オーハ島側からはその岩場を経由すると、砂だけの大地に渡ることができます。しかも海の透明度は「はての浜」以上!
オーハ島では海岸線を歩き、このプチはての浜やビーチなどがある島の南側を楽しむのがおすすめです。しかも歩いて島へ渡れるタイミングなら、潮が大きく引いている時間。この砂の大地や透明度の高い海が確実に望めます。
<まとめ>「沖縄唯一の海から海へ渡る橋」にも行って冒険を満喫!
大潮など潮が大きく引く日なら歩いて往来できるオーハ島ですが、それだけ潮が引く日なら同じエリアにある「沖縄唯一の海から海へ渡る橋」こと「シールガチ橋」にも行くことができます。どちらも潮が大きく引かないと行くことができない場所ですが、逆に潮が大きく引けば両方とも行けるということ。魅惑の離島「オーハ島」と沖縄唯一の海の橋「シールガチ橋」、両方とも制覇して冒険を満喫しましょう!