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ひときわ高くそびえる野底岳山頂の岩!そこには切ない恋物語

石垣島北部の野底エリアにそびえる野底岳。別名「野底マーペー」と呼ばれ、石垣中心街から車で約1時間、新石垣空港からなら30〜40分で登山口まで行くことができます。標高282mの小さな山ですが、その山頂部分だけひときわ高くなっています。山頂には大きな岩がそびえ立っており、この岩々が野底岳の特徴です。そしてその岩こそ、南の島の切ない恋物語の象徴なのです。

琉球王国時代、人々を強制移住させる「道切りの法」という制度があり、石垣島から約20km離れた離島「黒島」からこの「野底エリア」へ移住させられた女性がいました。その女性の名前は「マーペー」。黒島には「カニムイ」という恋人がいたのですが、その「道切りの法」によってマーペーだけ石垣島へ移住させられました。マーペーは石垣島で毎日カニムイのことを想い泣いていたのですが、どうしてもカニムイがいる古里だけでも見たくなり野底岳へ。しかし山頂から見た黒島の方角には石垣島最高峰の「於茂登岳」が立ちはだかり、古里は望めませんでした。マーペーはなげき悲しみ、そのまま頂上で祈る姿のまま石になったとされています。

野底岳頂上にはマーペーが祈っている姿のような岩があり、マーペーをあわれみこの山を「野底マーペー」と呼ぶようになりました。恋人を思うあまりの切ないストーリー。野底岳に登り、山頂の岩とそこからの景色を見ると、恋物語の切なさを感じ取ることができます。

野底岳に登るなら野底林道へ行こう!

野底岳に登るには野底集落から始まる登山道がありますが、それよりも石垣島の東西を横断する「野底林道」から登るのがおすすめ。標高282mの山ですが、この野底林道からなら標高200m近くまで車で行くことができます。林道からなら残り約80mを登るだけなので、15分から30分で山頂まで行くことができます。ただしその道のりはとても狭くかなりの急勾配。途中上り下りするためのロープが張ってありますが、足下はかなり滑りやすいので要注意。特に雨が降ったあとはさらに滑りやすくなるので、できる限り雨のあとは避けましょう。また登山の際は軍手などの手袋と、動きやすいスニーカーは必須です。

野底林道からの登山口には緑色の看板で「野底マーペー登山道入口」と書いてありますので、登山口を見つけるのは容易です。またその登山口の近くには林道のすれ違い待避帯があり、道幅が広くなっていますので比較的わかりやすいです。

山頂の雄大な岩々!そこには恋物語を綴った立て板あり!

山頂までの道のりは短いもののとても険しいですが、それを抜けると急に景色が開けます。

そして目の前に広がるのは雄大な岩々。まさに遠くから見た山頂の岩々です。この岩に登れば360度のパノラマ風景が望め、そしてマーペーが見たであろう切ない光景も見ることができます。またこの岩々の中にはマーペーが祈っているような形のものもありますので、それを探してみるのもいいでしょう。そしてこの山頂には、この切ない恋物語を綴った立て板があります。この物語をよく読んでから岩の上へ登りましょう。

野底集落側は絶景!そして天に伸びる岩発見!

山頂には大きな岩がいくつもありますが、中でも野底集落側にある天に向かって伸びる岩は注目です。その岩の先には野底集落と南国らしい青々した海が望めます。また天に向かって伸びる岩は、マーペーが天に祈っているようにも見えます。ただし山頂の岩はすぐ下が断崖絶壁となっているので、くれぐれも足下には注意し、無茶せず無難に過ごしましょう。

これがマーペーが見て悲しんだ景色!切ない恋物語がここに!?

野底岳山頂からだと黒島は「南西」方向にあります。まさにその方角には石垣島最高峰「於茂登岳」が立ちはだかっています。野底岳山頂の天に伸びる岩から見ると、その先にひときわ高くそびえた山々。マーペーはこの光景を見て悲しんだかと思うと切なくなります。南の島の切ない恋物語が今もなお、ここにあります。

ちなみに2人の間に立ちはだかった於茂登岳は標高526mと、野底岳の倍近くあります。実を言うと石垣島だけではなく、沖縄県内としても最高峰です。2人の間に立ちはだかる壁はあまりに大きく、南の島の切ない切ない恋物語となった次第です。

<まとめ>恋が成就する山?野底岳はマーペーの強い想いが力にになるパワースポット

野底岳には切ない恋物語がありますが、逆に言えばこの場所は恋愛のパワースポット。マーペーのような強い想いを感じることができる場所。ここへ登ればきっと恋を成就させるための力になるでしょう。マーペーのような強い気持ちにあやかりに、石垣島の野底岳へ行って恋を実らせましょう!

ちなみに石垣島へ行くには、首都圏などの大都市圏だと直行航空便がありますし、関西空港からならLCCの直行便もあります。また野底岳まで行くにも、新石垣空港からなら石垣市街へ行くのと同じ距離。石垣島に着いてからすぐに行くも良し、帰り間際に行くも良し。登山もそれほどハードではありませんので、空港への往来ついでに行くのがおすすめです。

石垣島へ行ったら是非ともマーペーの強い想いを感じに「野底マーペー」に登りましょう。特に片想いの方にはマーペーがきっと力をくれることでしょう。

<参考>野底マーペー由来(引用:八重山歴史家「牧野清」山水会)

昔、琉球王国時代、役人が国王の命として人々を一人残さず強制移住させる「道切りの法」という精度があった。
当時黒島の宮里村のカニムイとマーペーは恋仲であったが、道切りの法により享保七年(1732年)に建立された新村野底村へマーペーは強制移住させられた。
毎日カニムイの事を思い泣きもだえていたマーペーは近くの高い山に登ってふる里を見ようとしていたが、オモト山が立ちはだかり何も見えなかった。
幾日もなげき悲しんだマーペーは頂上で祈る姿で石となったその後、人々はマーペーをあわれみこの山を「野底マーペー」とよぶようになった。


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