離島.com 離島旅行記4「久米島マラソン編」
[3位表彰台!でもそのツケは大きかった?]
離島.comトップ八重山情報館宮古情報館
2003年10月25日(土)
「明日はマラソンなのにボートで沖へ!荒れ狂う海へ」

離島マラソン、今シーズン開幕戦。第1戦は久米島にしました。時期的にも、ちょうど離島にも行きたかったし、そして冬の本格的なシーズンに向けてのスタートとして行くことにしました。しかしこの久米島マラソン、今回がフルマラソン第1回なので、いろいろ受け入れ体制的に不安がちらほら・・・
10/24
羽田〜那覇〜久米島
10/25
久米島で海遊び
10/26
久米島マラソン当日
10/27
久米島〜那覇〜羽田
離島旅行記4 トップ
久米島はじめの朝。天気は晴れ時々曇りって感じ。でも風は昨日同様にやや強いです。まぁこの時期は仕方ないんですけどね。ちなみに昨日は久米島への高速艇、欠航だったそうです。風が強かったからね。
さて、今日は最も重要なのがエントリーですね。イーフビーチ近くのスタート地点にもなっている体育館でエントリー受付です。でもエントリーだけなんで、今日は丸1日時間があるわけなのです。宣言通り海へ出たいな〜
っと思っていたら、宿で一緒だった人、ダイビングをやっているし、しかもそのダイビングはこの宿の隣のダイビングショップだったので、便乗できないかな・・・
朝食のときに、そのダイビングの人といろいろ話したら、まだライセンス段階なんでそんなにきついところ行かないらしいので、これは望みあるかも?あんまり深いところに行かれると、素潜りには辛いですからね。
そして朝食のあと、その隣のダイビングショップに顔を出して、ショップの人と交渉!最初は目が点になっていました。でも話してみると、まぁ良いんじゃない?って感じで承諾してくれました。
っという訳で、今日は午前中にダイビング船に乗り込み、沖に素潜りに。本当ははての浜も行きたかったんだけど、それは最終日にとっておきます。今日は素潜り!って感じです。
船ははての浜へ行く船とは違う港で、ちょうど高速艇が着く港でした。なので宿からは車で送ってもらいました。奧武島を出発するまでは晴れ時々曇りでいい感じの天気でした。
そして港へ着くと、そのダイビングショップの船へと乗り込みます。今日は同じ宿の人と私だけだったので、気楽なものでした。あんまりダイビングの人が多い中だと結構気を使いますからね。
ダイビングの方はいろいろ準備があるみたいなので、それまで私は船でのんびりしています。がしかし、そんな待っている間、空を見ると徐々に雲が多くなってきて、出発する頃にはどんより曇ってしまいました。いかん・・・気温はまぁまぁあるから大丈夫なんだけど、日差しが出ないと、海から上がったときに非常に辛い!しかも今日は風が強いので、なおさらです。
そんな不安な状態のまま、船は沖へと出発するのでありました。
しかし、船が沖に行けば行くほど、雲は多くなるわ、風は強くなるわ、そして波は高くなるわ。。。コンディションとしてはかなり悪くなってしまいました。
ポイントとしては、イーフビーチの沖で、近くに珊瑚礁(っていうか岩場)が1つあるような場所でした。まぁ久米島自体、珊瑚礁はあまり期待できないし、今日もとりあえず海で泳ぎたかっただけだったので、あんまりコンディションも、ポイントも良くないけど、それは我慢します。まぁ怪我しない程度に遊びます。
しかし、実際ポイントに停泊中の船、むちゃくちゃ揺れています。立ってられないくらい揺れます。普通の人がこの船乗っていたら、絶対海に入らないだろうな〜ってくらいのコンディションでした。だって私でさえ、今日は海に入らない方が良いかな?っと一瞬でも思ったくらいでしたから。加えて、風の強さと日差しがないこと。船の上での体感温度は非常に低かったです。このまま海に入ったら凍えそう!って思うくらいでしたから。
でもここで引き下がっては、素潜りダイバー?の名が廃る。思い切って海に入ることにしました。しかしボートから降ろしている梯子まで行くのも一苦労。加えて、波が高いので、海に入ってもボートにたたきつけられそう。そんな恐怖感もあるなか、思い切って海へエントリーするのでありました。
入った感想。お風呂じゃん。なんとまぁ、海の中はめちゃくちゃ温かい。正直外にいるときよりはるかに温かくて心地よい。こりゃ快適!って思ったど、波は容赦なくおそってきました。幸いボートにたたきつけられることは無かったですけど、とにかく前に進むのが大変。しかもシュノーケルにはじゃんじゃん水が入ってくるし、1m泳ぐだけでも多大な体力を消耗しそうでした。
まぁ明日のレースもあるので、あまりボートから遠くへ行かないようにしました。っていうか、レース気にするなら、前日にボートで沖に出るなって?
それはさておき、結局ボートのアンカーを降ろしたポイントから半径2,30mの範囲で潜っていました。とにかく流されないようにするので必死でしたね。
海自体は・・・最悪でした。荒れていることはなんとも無いんですが、なにより海の中。一言で言うと「死海」。サンゴなんて壊滅状態だし、曇っているから、海の中薄暗く、正直お化けでも出るんちゃうか?ってくらいどんよりしていました。魚もそこそこいたんですが、種類がめちゃめちゃ少なく、しかもいた魚、ほとんど真っ黒なやつで、ただでさえ、どんよりしている中、魚の黒い色も相まって、あんまり気分が良くありませんでした。
でも根本的に泳ぐの嫌いじゃないので、時折深く潜ったりしながら、水遊びをしていました。深さは十二分にあったので、深く潜ることにおいては事が足りるポイントでした。
それにしても海の中は本当に暖かかくて気持ちよかったですが、息を吸いに水面まで上がって顔を出すと猛烈に寒い!なにせ水中の方が水温が高く、海面の方が水温が低いような感じだったので、とにかく潜りまくっていました。
しかし、波が高いので、普通以上に体力を消耗しそうだったし、明日のレースもあるのでかなり早いタイミングで船に上がることにしました。そしてこれからが大変だったんですよ。
波が高く、船もあっちこっちに流されるので、なかなか船に近づくことができないのです。しかもコースを間違えると、船に激突しそうなくらいだったので、とにかく波を読み、船の挙動を観察しながら、頭の中をフル回転させて、船へ近づくルートを解析しながら泳ぎました。これ、冗談ぬきに、生死にかかわる問題になりかねないので、慎重に、慎重にルートをたどっていきました。
まぁこれまでの経験とか相まって、結局難なくボートの梯子のある部分まで至ることができたんですけどね。我ながらあっぱれ!でしたよ。ここしかない!ってポイントでボートまで至ることができましたから。
ってなわけで、無事にボートに戻ることができたのでありました。しかしこれからが大変。海の中は小春日和だったけど、船の上は真冬でしたから。しかもびしょびしょに濡れた体に容赦なく強風が吹き付ける。加えてボートにはインドアな部分が全くないし、風除けになる部分もまるでない吹きさらし。
船の上ではぶるぶる震えていました。こうなることも想定して、大きなバスタオルを持ってきていて正解でした。バスタオルに全身くるまっていたら徐々に体温が回復してきました。
結局、船に乗っているあいだ、晴れ間は全く覗きませんでした。なんてついていないんだ・・・しかも船が港に戻る途中のころには晴れ間がさしてきやんの。。。なんてついてないんだ〜!
港に着いたときには晴れ間ものぞき、本当にタイミングが悪かったみたいでした。これはレースの次の日、最終日にリベンジするしかないでしょう。最終日ははての浜に、あとはクマノミ城(久米島で有名なダイビングポイント)にチャレンジだ〜!
結局港についてみると、海上ほど風はなく過ごしやすかったのでした。
宿に戻ってとりあえずシャワーを浴びます。エントリーは昼過ぎからスタートだったので、まだ時間があったので、奧武島を散歩することにします。ここ奧武島は、散歩するには良いポイントが多いのです。だから私はこの島に泊まることにしたんですけどね。イーフビーチ近辺の宿も良いけど、イーフビーチしかないので、ちょっと飽きる。ここなら、久米島と奧武島を結ぶ橋から見下ろす景色もキレイだし、その間の海もプチはての浜みたいでキレイだし(しかも宿の部屋からいつも見えます)、あと観光名所?の畳石もあるし、あとシュガーロードもあるし、のんびりするには最高の島だと思います。ただし難点がいくつか。1つは小さな島なので、商店が無いこと。まぁそれは宿である程度のもの(ビールとお菓子)は売っているし、自販機もあるのでどうにかなるでしょう。ただしもう1点が、私にはちょっと苦痛の部分があります。それは・・・久米島自体にカラスがとても多いのですが、そのカラスの住処になっているのが・・・この奧武島あるいはそのさきのオーハ島なのです。なので、朝・夕はカラスの大群が飛び交うのです。夕方は気にならないけど、気になるのが朝方。普通の人なら問題ないと思いますが、私は朝早起きな方なので、どうしもそのカラスの大群を目にしてしまうのです。これさえなければ本当に良い島なのに。。。
すっごい脱線したけど、この島でのんびりするときは、まずは久米島との間の砂地を散歩してそのまま浜づたいに歩いて、畳石まで行って、その防波堤(段状になっています)で座ってぼ〜っとしています。その防波堤に座っていると、遠くにイーフビーチ。そして眼下には畳石と観光スポットを同時に2カ所のんびり見ることができるので、結構お気に入りの場所です。しかもちょっと場所をはずせば人も前々来ないので、本当に静かにのんびりできます。イーフビーチじゃなかなかこんな場所ありませんから。
そんなこんなでお気に入りの場所で昼寝をしばらくしていました。そろそろエントリーっていうかお腹空いてきたので、イーフビーチ界隈のお店まで行って、昼飯を食べた後、エントリーしに行こうと思いました。
ちなみに奧武島からイーフビーチまで徒歩30分・・・今回は自転車持ってこなかったので仕方ないです。自転車持ってくる手間と、自転車がある自由さを天秤掛けると・・・やっぱり自転車持ってきた方が良いかな〜?でも東京では自転車、邪魔ものでしかないですからね。
ちなみに、奧武島〜体育館〜イーフビーチって順番で並んでいますので、まずは体育館に行ってエントリーすることにします。
体育館は去年、ここらへんうろうろしているときに、見つけていたので場所は分かっていました。だから難なく見つけることができました。よく見ると、その体育館まで行く道には、スポンサーのノボリが出ていたので、なんか「この道走るんだなぁ〜」って実感が沸いてきました。その体育館の脇のグランドがスタート&ゴールですからね。
体育館にもぞろぞろと人が集まってきていて、否応なしにマラソンムードが高まってきていました。トレーニングウェアを着た「いかにも!」って人がぞろぞろと。ちなみに私は、短パンにTシャツというごくごく普通?の離島のカッコ。マラソン選手とはかけ離れたかっこです(ちなみに足下はビーサン)。
体育館を覗いてみると、人はまばらでした。まだ時間的に早いのもあるのでしょうか。それとそんなにメジャーな大会ではないので、元々人が多くないのかもしれませんけどね。
それにしても驚いたのが、エントリーと引き替えにくれる物の多さ。普通はエントリーしても、ゼッケンとパンフレット。それとお決まりのTシャツをくれる程度なんですけど、今回は、その3つ以外にもいろいろ。
まずは「ゼッケン」、ナンバーは71番。微妙なナンバーです。
次は「パンフレットその他」。どうせ見ないんだけどね。
それと「引換券いろいろ」。レース当日、ゴール後に使える昼食券とビール券。これも他の大会でもよくあります。
そしてここからが?なもの。まずは「もずく」・・・おいおい〜もずくって生ものだぞ〜今食べろってか???っていうか、宿に持って帰って食べろってか???それともがんばって内地まで持って帰れって?ちなみに後で聞いたんですけど、このもずく。先着だったらしいです。夕方エントリーした知り合いはもらえなかったって言っていました。
そして次は「泡盛」。これも他の大会でもあり得るんだけど、ここ久米島のは少し違った。普通は小さい瓶、いわゆる記念ボトル的なものをくれるんだけど、ここでは720mlの瓶まるごとくれた。嬉しい反面、荷物が重くなる〜って感じ。しかもこの重いものを宿まで30分かけてもって帰らないとあかん。
あとは「Tシャツ」。これは結構いける。他の大会は「こんなん着れるかい!」ってものが多いんだけど、ここ久米島のはかなり良い!まずは色が紺色ベースで結構いい感じだし、なにより良かったのが「○○マラソン」って書いていなかったこと。一見マラソンのTシャツには見えないデザイン。これは良いですよ。
しかしこれだけ集まると、荷物が重いのなんのって。ビニール袋に入れてくれたんだけど、ビニール破けるんちゃうか?って思うくらいでした。しかもその重い荷物を奧武島までもって帰らないとあかん。
それはさておき、とりあえず昼食をとりにイーフビーチまで行くことにします(結局、体育館〜イーフビーチ〜宿まで延々この重い荷物を持つ羽目に)。
昼飯を食べるところはイーフビーチ近辺ならいろいろあるので、探すこと事欠かなかったんですが、どこも同じ感じだったので、どこが良いのかわからず、結局イーフビーチに最も近い食堂にしてしまいました。
名前は「かわら家食堂」。まぁどこ入っても、沖縄そばを食べる予定でしたので、どこでも同じかな?って思いまして。っていうか久米島だと久米島そばなのかな?
入ってみると、まぁまぁこぎれいな食堂で、ちょっときれいすぎて落ち着けない感じがしました。とりあえず久米島そばとライスを頼みました。いかんせんレースが明日なので、そばに入っている三枚肉はそのまま残して、そばとライスを中心に食べました(もちろんスープは全て残しました)。あ〜早く肉食いたい!でもそばだけでなく、ライスも食べたのでかなり満足できました。できりゃビールも飲みたかったが・・・
食後はそのままイーフビーチへ。ビーチを散歩し、時折座り込んでぼ〜っとしていました。午前中の悪天候は何処吹く風。すっっっっごく良い天気でした。めちゃくちゃ恨めしいほどに。しかも風もあんまりなかった。なんで〜?
すっごく悔しかったけど、まぁレースの次の日があるさ!って思っていましたので、一人でのんびりしていました。ちょうど引き潮の時間帯だったので、白い砂と潮の満ち引きがとってもキレイで、結構砂浜で遊んでいました。海が穏やかだったので(なんでだよ〜)いろいろな表情を見せていて、楽しめました。
それでもイーフビーチには、そのイーフビーチしかないので、1時間ほどでさすがに飽きてしまいました。なので、そのまま奧武島に戻ることにします。
途中、体育館を経由するので、いかにも「ランナー」って人と多数すれ違いました。みんな同じ袋持って(重そうな袋ね)。明日はみんな走るんだろうな〜っと思いながらね。でも相手から見ると、Tシャツ、短パン、ビーサンの私。ランナーとは思ってくれなかっただろうなぁ〜。まぁ「走れなさそうで、走っちゃう」ランナーが目標ですからね。私は。
イーフビーチから重い荷物を担いで、宿までやっと戻りました。とりあえず重い荷物を部屋に置いて、もずくだけはとりあえず冷凍庫(冷凍保存すると内地まで持って帰ることもできるよ)に入れて、落ち着いたところで、またまた奧武島の畳石のところにぼ〜っとしに行きます。
歩き疲れたのか、そのままいつもの?防波堤で爆睡・・・気がついたら夕時になっていました。でもめちゃくちゃ気持ちよかったです。
そのまま夕日を眺めて、ようやく宿に戻ります。とはいうものの、夕食。レース前日なので、完全に食事制限していますので、あんまり楽しい食事じゃありません。しかもビールも前日だと飲めないし。加えて、明日のレース、午前7時半スタート(気が狂った時間にスタートです)なんで、食事を3〜4時間前に終わらせないといけないので、午前3〜4時に起きないとあかんし。なので、今日は午後9時には寝ないと・・・
今回の久米島マラソンで一番驚き!&あきれたのが、このスタート時間の早さ。7時半スタートって、食事を午前4時には終わらせないといけないじゃん。しかも4時には食事済ませなければいけないのに、宿の方はその受け入れ体制を整えていないので、どの宿(ホテルも)に泊まっている人も途方に暮れているらしいです。もちろん私も途方に暮れていたので、とりあえずこの夕食のとき、明日の朝食用のおにぎりを作ってもらうことにしました。とりあえずおにぎりさえあればどうにかなる!って思ったので。
ちなみにヨロンでは、それを見越して、午前4時台にはもう食事をとれる体制に宿もホテルもなっています。こういうところで、フルマラソンの開催経験があるか否かが出るんだよね〜。まぁ久米島にもいろいろ理由があるのは知っていますが、それにしてもスタート前から不手際が多かったです。他にもいっぱいあったんだけど、それは旅行記の最後に総括して書きます。
ってなわけで、この日は午後6時半には食事を終わらせ、あとは部屋でテレビを見ながらリラックスさせて、そして午後9時・・・はさすがに寝るのが難しかったですが10時には寝ることができました。
明日はレース当日。前日からいろいろ不手際多かったので、レース当日は心配だなぁ〜。ちなみに体調的には問題無し!但し、明日の朝食(おにぎりのみ)も含めて、ややカロリー不足気味。バナナとかゼリーとかはあるんだけど、もうちっと肉とか食べてカロリー補給していた方が良かったかな〜って思いました。でもヨロンのときのように、前日に自転車で50km以上も走るような無茶はしませんでしたので、明日はヨロンよりは期待できるでしょう。目標は3時間半。スタートが7時半なので、11時までにゴールすることが目標です。

久米島の朝です。天気良好。

ボートで出発前の天気。期待できるかも?

このボートに便乗します。

売れ狂う海の中は・・・

海の中の温かさに驚き!

こんなに荒れていたんです。

なんと帰るときには晴れ間が・・・

この防波堤でお昼寝

畳石がいつもの場所

沿道にはノボリもあがっていました。

これが明日のスタート&ゴールの競技場?

昼飯をここで食べました。

久米島そばとご飯のセット。

イーフビーチでのんびり。

イーフビーチホテルは見た限りガラガラ。

イーフビーチはなんかあまりおもしろくない。

やっぱり畳石の方が落ち着きます。

亀の甲羅のような岩々。

明日は天気が良さそうな予感。

10/24
羽田〜那覇〜久米島
10/25
久米島で海遊び
10/26
久米島マラソン当日
10/27
久米島〜那覇〜羽田
離島旅行記4 トップ
トップへ戻る