離島.com 離島旅行記4「久米島マラソン編」
[3位表彰台!でもそのツケは大きかった?]
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2003年10月24日(金)
「一路久米島へ!しかし初っぱなからいろいろハプニング」

離島マラソン、今シーズン開幕戦。第1戦は久米島にしました。時期的にも、ちょうど離島にも行きたかったし、そして冬の本格的なシーズンに向けてのスタートとして行くことにしました。しかしこの久米島マラソン、今回がフルマラソン第1回なので、いろいろ受け入れ体制的に不安がちらほら・・・
10/24
羽田〜那覇〜久米島
10/25
久米島で海遊び
10/26
久米島マラソン当日
10/27
久米島〜那覇〜羽田
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【プロローグ】
今回は「旅」ではなく、完全に「走り」に行くだけのものであって、期間もたったの3泊4日。でもその合間で遊ぶつもりですけどね。なので、遊び&レースっということで、荷物がかさむこと、かさむこと。いったい何しにいくの?って感じの荷物になってしまったのでした。但し、今回は久米島のみだったので、いつもの自転車は持っていかなかったので、その分手軽でした。
久米島マラソン。実質的に第1回。去年までは23kmという中途半端な距離の大会でしたが、今年からフルマラソンやハーフマラソンを開催すると言うこともあって、しかも今年は7月以来沖縄に全く行ってなかったので、これ見よがしに行くことに決めました。いわゆる「走る」ことを理由に離島へ旅しちゃう訳なんです。さて、走る以外の時間、遊ぶことができたか?一応素潜り用アクアラング一式は持っていきます。もちろん水中カメラもね。
基本は「久米島マラソンを走って、目標の3時間半を切ること!」ですが、本当の目的は「はての浜に行って、きれいな海を見て、あわよくばクマノミの城を潜れれば良いな」って感じです。正直、行く前は「走る」ことなって眼中になく、久々にはての浜に行けることに、ドキドキしていました。いったい何しに行くのやら・・・

今回のレース用ウェアです
さて、そんな怪しい?目的で今回の旅はスタートしたのでありました。そういえば、沖縄近辺の離島で開催されるマラソン大会の時は、必ずと言っていいほどJALのバーゲンフェアの期間に重なっているのです。今回の久米島もしっかり重なっているので、今回のチケットはバーゲンフェアで確保しました。しかも帰りの便は、贅沢にもスーパーシート。マラソンの疲れるいやすために、ちょっと奮発しました。
行きは一般席で那覇まで行き、そのまま乗り継ぎでRACのプロペラ機で久米島まで渡ります。実を言うと、小型のプロペラ機は乗るの初めてなんですよ。大型のプロペラでは与那国に行くときにYS-11を乗ったぐらいで、小型は初めてなんでちょっとドキドキです。帰りは久米島からジェットで那覇に渡り、そしてスーパーシートで羽田まで。ちなみに帰りは実質的に最終便で帰りますので、最終日も1日フリータイムがある訳なんです。
さて、出発の便は午前11時の便なので、結構余裕のある朝なのでした。が、当日になるまで用意を一切していなかったので、あわただしい朝なのでした。毎回のことですけどね。
今回は11時の飛行機で、那覇到着が1時半過ぎなので、乗り継ぎの間に昼飯を食べないと、時間がありません。乗り継ぎ時間は35分。ちょっと微妙。でも那覇空港の搭乗ロビー内には、ファーストフード的に沖縄そばとか食べることができますので、どうにかなるかな?って思っていました。
何より今回は、自転車を持っていかないのでかなら荷物的には楽でした。家から駅までは徒歩ではちょっと遠いので、折り畳めない自転車?で駅まで行き、駅の近くに自転車を路駐?して羽田空港へ向かうのでありました。まぁ駅と言っても地下鉄の駅だし、コンビニの前に停めたので、どうにかごまかせるでしょ?
さて、いつものごとく、羽田空港までは地下鉄で乗り換えなしで直通。わずか30分強。楽なものです。10時すぎの電車だったので、そんなに混んでいなかったので、快適でした。天気は曇りだったけど、まぁ雨さえ降らなければ良いでしょう。
羽田空港までも順調。いつもの自転車という大荷物がないので、羽田空港内の移動もらくちん。自転車が無いとこんなにも楽だとは・・・ちょっと今後どうするか考えちゃいますね。
さてチェックイン。が・・・ここでプチトラブル。自動チェックイン機を使用したのですが、何度やっても那覇〜久米島のチケットが出てきません。分かる人は分かると思うけど、乗り継ぎ便を羽田でチェックインしておかないと、那覇で荷物を受け取って、また預けないといけないし、那覇空港でもチェックインが必要になっちゃうのです。普段はできるはずの乗り継ぎ便のチェックイン。何故かできません。係員に聞くと、同時に購入しないと乗り継ぎ便として見なされないみたいです。
・・・バーゲンフェアなんかのチケットだと、乗り継ぎ便として確保する暇ないから、個別でチケット取るでしょ。あれだと乗り継ぎ便としてみなされないみたい。ちょっと不満。
なので、チケット発売カウンターに並ばなければ行けない始末。こんなところで時間をロスするとは思ってもみませんでしたよ。
どうにかチケットを確保してみたら、チェックインは那覇空港でしろとのこと。まぁ荷物の問題は解消されたので、那覇空港で搭乗ロビー内にあるカウンターでちょこっと手続きすればいいだけなんで、あまり気にしていませんでした。
そんなこんなで、またも搭乗に余裕が無くなってしまいました。急ぎ足で自分の乗る飛行機の搭乗ロビーへ。
すると・・・白と黒の集団・・・修学旅行の学生たちだ・・・最悪。修学旅行といえば、騒ぐわ、マナー悪いわで最悪の集団。それが自分の乗る飛行機で一緒と思うと、2時間半のフライト、気が重いです。
おばちゃんの集団よりはましだと思うけど、近くにいないことを祈るだけです。
そして時間通りに飛行機に搭乗。幸い修学旅行生は飛行機の最後列だったので、前の方に座っている私には特に問題はありませんでした。一安心です。
そして飛行機は・・・飛び立たなかったのです・・・時間通りには。羽田空港の滑走路渋滞中。なんと11番目の離陸らしいです。滑走路内は大渋滞。朝の便だと渋滞とか結構多いから気にしていないですが、11時の飛行機で渋滞か?しかも久米島便への乗り継ぎ、35分しかない。。。しかもその35分の間に昼飯も食べないと・・・おいおい〜何時に飛び立てるんだ???
結局乗り込んでから実際飛ぶまで30分近くかかってしまいました。つまり飛行機自体の遅れは20〜30分・・・昼飯以前に久米島便乗れるんかい?まぁ乗り継ぎ便はきちんと待ってくれるから問題ないんだけど、昼飯が・・・
離陸した後も、ちょっとでもいいから早く到着してくれ〜!っと願うのでありました。今回も窓際の席に座っていたのですが、離陸して2時間後。那覇が近づいてきた頃に、この飛行機から乗り継ぎ便のある人が、飛行機の前方に集められていったのでした。乗り継ぎ時間がこの飛行機の遅れのせいで全然なくなってしまったので。もちろん私も、せっかくの窓際の席から、最前列の中央の席に移されてしまいました。もちろん窓からの景色は見れないわ、しかも大型画面の真下の席だったので、画面も全く見えない最悪の席。なんでこんな目に会わねばならないの???
そして那覇に到着後も、最初に降ろされ、那覇空港を半強制的に走らされたのは言うまでもありません。なんでこんな目に会わなきゃいけないの???俺の昼飯は〜〜〜〜〜。
かなりの不平不満を持ちながら、那覇空港の離島便(RAC)の搭乗ロビーっていうか、空港内を移動するバスへの搭乗ロビーへと向かうのでありました。
ロビーで手続きをして、昼飯〜!って思いながら待っていると・・・アナウンス。「久米島便は到着機遅れのため、出発は延期します」だってさ。
なんのために走らされたんだよ〜〜〜!これならもう少し余裕持たせろや〜〜〜!っと思ったが、ここで発想を転換。昼飯食えるじゃん!
搭乗手続きをしているお姉さんに聞いて、あと30分ぐらいとのことでしたので、上の搭乗ロビー内にある売店に沖縄そばを食べに行ったのは言うまでもありません。紅生姜とそばの相性が抜群でした。
そしてロビーに戻ると、ちょうどのタイミングで搭乗のアナウンスが。まさに昼飯食べるだけの時間の余裕だったみたいです。
今回乗る飛行機は、プロペラの小型機の中でも大きめのもの。波照間とかの超小型機(8人乗りかな?)より大きくて、20〜30人乗りぐらいだったかな?ちょっと大きめだったので一安心。それでも今まで乗った飛行機の中では最小なので、どれだけ揺れるかドキドキでしたけどね。ちなみに私は飛行機・・・大の苦手です。特に小型機になればなるほど、その揺れも大きくなるので、揺れる度に「落ちる〜!」「もうだめだ!」っと思ってしまうので。なので今回プロペラ乗るのはかなり度胸がいりました。
しかし案外揺れませんでした。プロペラなんで、離陸するときもそんなに重力かかりませんでしたし、結構快適でした。与那国の時のようにプロペラの真横でも無かったので、そんなに恐怖感も無かったですし。与那国の時はまさにプロペラの真横の席だったので、「あぁ、プロペラがはずれたら、俺即死だな」って思いながら乗っていましたので。
飛行機自体は本当に快調。時間もあっというまでした。但し、座席指定ができなくて、席が強制的に左側にされたので、着陸する寸前まで陸すら見えなくてあんまり窓の外の景色はおもしろくなかったです。久米島への飛行機は右側の席がお勧めですね。但し、途中阿嘉島あたりを通過したときは、ちょっとうるっと来てしまいました。あの夏の想い出がよみがえり、ちょっと切なくなってしまいました。本当に7月の阿嘉島は楽しかったから。
飛行機はシンリ浜を越えて、久米島空港に到着。全く問題無いフライトでした。そして久米島空港。やたらめったら豪華絢爛。宮古空港よりも豪華かも知れないです。石垣空港には・・・比較できませんな。
だって驚いたのは、空港建物入って最初に目に飛び込んできたのがゲーセン。なんでこんな離島の空港にゲーセンがあるの?って感じです。でもマラソンランナーへの「歓迎」の垂れ幕は嬉しかったです。ちなみに飛行自体はそんなに混んでいなく、半分程度しか埋まっていませんでした。一説では今回の久米島マラソン、飛行機のチケットが取れなくて、参加したくても参加できない人が多かったと聞いています。なのに空席が目立つ飛行機。これはツアーのせいだと思います。ツアーで大量に飛行機確保したんだけど、実際ツアーの方がうまくいかなかったのでしょうか。
さて、荷物も受け取り事前に調べていたバスに乗りに行きます。久米島のバスは、飛行機の時間にあわせてバスが運行しているので、飛行場と集落が離れている久米島内の移動には便利。しかも280円という格安。乗るしかないっしょ。
がしかし・・・バスはいない。時刻表見るともう時間すぎていました。は?飛行機遅れてもバスは待ってくれないの?だって飛行機に乗った客を乗せるためのバスなんでしょ?誰も乗らないまま、バスは出発してしまったの???なんじゃそれ〜〜〜〜!!!!途方に暮れる私なのでした。しかし途方に暮れる人、他にも多数。そうなのです。同じ飛行機に乗っていた人、その大半が途方に暮れていたのでした。
っということで、相乗りでタクシー。私は日航に泊まるおばちゃん2名と相乗り。私は奧武島なので、途中まで便乗することにします。しかし恐るべし離島のバス。
タクシーでは、運ちゃんも久米島マラソンのことをもちろん知っているらしく、タクシーが走るコースとマラソンコースとの関係などを事細かに説明してくれました。っていうか、私は去年自転車でマラソンコースを結果的に走っているので、そのほとんど知っていましたが。
そんなこんなで、私は奧武島まではまだ遠い所、イーフビーチから内陸に入った集落で降ろしてもらいました。割り勘でここまで800円。予算オーバーだ・・・
んで、奧武島から遠いこの場所で降ろしてもらった理由は、この近くにAコープがあるのを知っていたからです。去年はお世話になりましたから。
Aコープでバナナとか果物と飲み物を調達したかったのです。奧武島には商店1つもないので。
しかしAコープに入ってみると・・・バナナが無い〜〜〜〜〜!やばい!やばすぎる。マラソンには必須のバナナが無い!正直一瞬だけだけど、頭が真っ白になりました。どうしたら良いのか?悩んでいました。
するとお店のお兄さんが出てきて大量のバナナを店頭に並べ始めました。っていうか遅せえよ!最初っから出しておけや!!!まぁ一安心。最初は今回フルマラソン開催するの初めてだから、そういうの知らないのかな?って思っていましたが、バナナをgetできました。ついでにミカン(10個)とポカリ1.5L。あと小腹用にジューシー(100円)を買いました。
よくよく考えると結構の重さ。この重い荷物を持って奧武島まで歩かないと行けなかったのです。
そしてその道のり。去年来たときは自転車だったので難なく来てましたが、いざ歩きとなるとこれがまた遠いのなんのって。いつまでたっても奧武島は見えてきません。それどころが本当に奧武島に向かっているのかも定かじゃありません。正直、自転車だと遠回りしてもわかりやすい道を通っていましたが、さすがに徒歩だと最短距離で行きたかったので、知らない道を通ることに。。。これで迷ったら踏んだり蹴ったりでした。
でも結局最短距離で進めたようで、徐々に見慣れた奧武島近くの景色になってきました。結局道のりにして3km以上。時間にして40分以上。宿に着いた頃にはぼろぼろになっていたのは言うまでもありませんね。
宿の人に話したら目が点になっていました。Aコープから歩いて来たって?って驚いていました。
宿に到着して、ようやく落ち着くことができましたよ。そういえばここまで至るのに、いろいろありましたからね。なんで初っぱなからこんなにいろんなことがあるのでしょう?最近の旅で、問題なく宿まで到着できたケース・・・少ない気がするのは私だけでしょうか?
宿に到着してからは、とにかく寝てました。部屋に入った瞬間、眠りについてしまい、夕飯の連絡の電話で起こされた感じ。そこまで疲れ切っていたようでした。
ちなみに今夜の宿には、同じランナーのおじさんと、ダイビングをしに来たおばちゃんと3名でした。まぁ明日になればもう少し増えるのかな?でも基本的にスタート地点がイーフビーチ近くにあるので、マラソン参加者はイーフビーチ近辺の宿に普通は泊まるでしょうね。
あえてそれをはずしたこの奧武島に泊まったのですから。だってこの島はとっても静かで落ち着けるし、きれいな海もすぐ近くだし。食事も美味しいし、かなりお気に入りの宿でしたからね。
しかし、やっぱりフルマラソン初めて開くだけあって、レースの前々日の夕飯にトンカツは止めて欲しかった。レース直前に衣つきの揚げ物は最悪です。せっかくここまで減量してきたのに・・・こういうところがまだまだですね。ヨロンのときは本当に慣れていて、食事もきちんと考えてくれていたから、ちょっとがっかりです。なので、全部衣をはがして、肉だけ食べました。その分炭水化物のお米をいっぱい食べましたけどね。
しかし、ビールだけは我慢できず、中ジョッキのビールを頼んでしまいました。まぁ前々日のビールはまだ良いかな?っと勝手に言い聞かせていたのでした。自分に。そういえば、ここ1週間は禁酒もしていたんだっけ?
普通なら食事のあと、みんなで飲んだりするのですが、さすがにお酒はこれで終わり。あとはレースの後のお楽しみ。
なので、夜は結構暇なのでした。まだレースまで丸1日あるので、ちょっと夜のお散歩をする事にしました。とりあえずイーフビーチまで行ってみようかな?って思いました。
がしかし、奧武島と久米島を結ぶ橋。該当が1つもありませんでした。なので真っ暗な橋を渡るの、結構怖かったです。そのあともイーフビーチまでの道のりも本当に該当が少なくて、目が慣れるまではかなり怖かったです。
徐々にイーフビーチが近づいてくると、民宿街があるので、該当も多くなり一安心。イーフビーチでは、砂浜に座って夜風にあたってぼ〜っとしていました。聞こえるのは波の音と風の音だけだったので、とっても気が安らぎました。そういえば、内地では、こんな静かな場所なんてないですからね。うちは比較的都心だけど静かな場所ですが、それでも車の音とかよけいな音が聞こえますので。
しかも裸足で歩く砂浜。この砂の感触も内地では味わえませんからね。潮の匂いと砂の感触、そして波の音を聞くと、なんだか「帰ってきた」って気分にさせてくれます。マラソンしなくても、この感覚を味わえるだけでも、ここまで来た甲斐があったって感じです。
結局イーフビーチには30分ほどいたでしょうか。ぼ〜っとしながら、友達にメールを打ったりしながら、のんびり過ごしていました。
さてここから奧武島まで帰るのにまた30分。のんびり歩きます。そういえば、奧武島とイーフビーチの間に、明後日マラソンをスタートする運動場があったので、それも覗いてきました。明日はここに来て、レースのエントリーをしないといけないですからね。
そしてのんびり宿まで帰り、着いたときには10時近くだったので、この日は早めに寝てしまうのでありました。早めに寝ないと行けない理由もありますので。今回のレース。7時半スタートという、とんでもない時間。7時半スタートってことは、その3〜4時間前には食事をすまさないといけない。そういうのも初めてフルマラソン開催するので知っていないのだろうな〜。なので、レース当日は3時台に起きて、4時台には食事を済ませないといけないのです。なので早めに、早寝早起きの習慣を付けておかないと。今夜は10時就寝だけど、明日は8時就寝だな。明日は頑張って寝ようっと。今夜は言うまでもなく疲れ切っていたので、難なく眠ることができたのでした。
明日はエントリーと、海遊び。海遊びはどうするかまだ決めていませんでした。当日にどうにかなるさ。。。。。

羽田空港。東京は快晴。

外の景色も快晴なので見渡せます

那覇空港の離島便ロビー

今回久米島まで乗る飛行機

機内は意外にも快適

プロペラが・・・

RAC専用の飴。プロペラ機が描かれています

久米島空港。きれいすぎ

小さな飛行機だったですね

手荷物受付ロビー。妙にキレイ。

長かった宿までの道のり

宿の近く、畳石で夕日を眺める

イーフビーチホテルの夜景

夜のイーフビーチは静か

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