離島.com 離島旅行記3「慶良間〜阿嘉島編」
[5人]
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2003年7月19日(土)
「3連休スタート。5人の出会い。そして涙。」

2003年夏。今回はなかなか行く気がしなかった慶良間。でもメインに滞在する島は、一番「離島」っぽい阿嘉島を選択しました。しかし予定では阿嘉3泊、座間味2泊、渡嘉敷1泊だったのですが・・・でも阿嘉島の生活は本当に最高の想い出を作ってくれました。そして「5人」。これが全てでした。
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【この日は島の反対側、山を目指します。】
ダイバーが多いので、あんまおもろない。徐々にそんな印象に変わってきました。まぁ今日1泊で予定では最後なので、昨日と同じでも我慢するか。このときはそういう思いさえありました。それがあんなに変わるとは。。。詳細はこうご期待?
さて、この日。昨日は慶留間方面に行ったので、今回は逆の北側の山へ向かうことにします。目指すは阿嘉島最高地点?の中岳です。さて坂道よ、勝負だ!!!その中岳までの道も至ってわかりやすく、宿の前の道をニシ浜と反対方向へ進むだけ。阿嘉島の道ってすっごくわかりやすいんです。
【まずはヒズシビーチ。西浜に比べるとあまりおもしろくなさそう。】
宿からニシ浜とは逆側へ向かって出発。最初にお目見えしたのは、天城展望台への道。きつい上り坂だったので、今回はパス。そのまま道なりに進みます。そして最初に目に留まったのが小さな看板で「ヒズシビーチ」。その看板の脇道を降りていくと、プライベートビーチがお目見えします。ニシ浜に比べると遙かに小さいけど、穏やかで海水浴にはよさげなビーチです。でも素潜りには・・・いまいちそうかな。まぁ今日はまずは島巡りなんで、潜るつもりはないですけどね。
【続いて阿嘉島で最も標高の高い展望台へ。坂道にかなりへこむ。】
さて、本来の目的の中岳を目指すことにします。意気揚々と坂道を上っていきます。。。すぐにへこみます。自転車で中岳へ行こうと思うなんて・・・無謀でした。中岳までの坂道、しゃれにならないくらい急な坂ばかりで、それに加えて、上り坂しかなく、途中に平坦な場所すらないので、登っても登っても休む場所がない。。。結局そのほとんどを自転車を押して登るのでありました。しかもゴールの中岳まで、あとどれくらいかも目印さえない。
なんか遠目にでも展望だとかが見えればまだやる気になるけど、それさえなく、加えて本当に中岳に続く道かさえ定かじゃないので、本当に心配でした。そしてやっと最高到達地点に至ったらしく、下り坂になりました。。。おいおい、下り坂って・・・中岳は何処に行った〜〜〜!ますます心配になってきました。
でも下り初めてすぐに、車の駐車スペースがあったので、ここが中岳!って判断することができて一安心。どうにかこうにか到着したようでした。
【中岳到着。景色・・・こんなもんか・・・(先客いたし)】
しかしここからまた一苦労。舗装路から遊歩道に入るんだけど、そっから中岳展望台まで遠いのなんのって。しかも階段をひたすら登るし。ここまでの上り坂で足の筋肉使い果たしている私に、これ以上階段登れってか?正直、このとき「エスカレーター付けろ〜」とか「坂下ったところに入口付けるんじゃなく、坂の最高地点に遊歩道の入口付けろ〜!」とか思ったりして、かなりてんぱってました。
そんなこんなで、中岳展望台に到着。やった〜!っと思ったら先客いやんの。3人組の女の子。ちょっと気まずい。こっちから話しかけても向こうは無反応。ちくしょ〜中岳展望台でのんびりしようと思ったんだけど、これじゃできないじゃん!も〜〜〜〜踏んだり蹴ったりでした。
なので、適当に展望台からの景色を観察(確かに慶良間の島々見えるけど、これといって素晴らしい景色でもなかった)し、足早と展望台を去ってしまいました。
【中岳のもっと先にビーチがあるのだが・・この坂をまた登るか?断念。】
さて、中岳のもっと先にビーチがあるはずなんだけど・・・ビーチってことは、もちろん坂道下るんでしょ・・・下るってことはまた登るんでしょ・・・このとき、そんな体力残っていませんでした。迷うことなく、そのまま集落へ向かったのは言うまでもありません。
さすがに帰りはずっと下り坂。まったくこがないで進むことができるので楽ちんでした。まぁ坂が急すぎたので、ブレーキかけまくりでしたけどね。それでも行きの10倍以上速いスピードで集落まで至れたのかもしれません。よく登ったさ。
その途中、休憩がてらに天城展望台にも行ってみました。中岳の展望台は風があって心地よかったので、それを期待してこっちの展望台にも行ったのです。しかし・・・無風・・・勘弁してくれ〜!ってことで、景色を味わうまもなく、集落へと向かうのでありました。今度は夕日を見に来ようっと。
【宿の前を通過し、汗だくのまま西浜へ。昨日と同じ、そのまま海へザブン。】
集落に着いたときにはもう汗だくを越えていて、Tシャツを絞れるくらいに汗かいていました。じっとしているの気持ち悪かったので、そのままニシ浜直行する事にします。途中民宿の前を通過し、そのままニシ浜へと続く坂道(また坂道か・・・)へと向かいます。でも中岳の坂道でかなりへこんだので、逆にニシ浜への坂道なんてちんけなもんだ!っと思うようになっていました。足は悲鳴を上げていましたけどね。
ニシ浜に到着するやいなや、Tシャツを脱ぎ去り、まずは汗びっしょりの服を水洗い。絞ってそのまま木陰に干して、そして汗も拭かずに海に直行〜!まさにドボ〜ンでした。
【この日も動画を撮りまくります。】
この日の海も穏やかで、昨日と同じ動画を撮りまくります。昨日はクマノミばかりだったので、今日は珊瑚礁を水中遊泳する映像を主に撮影しようと思いました。が、新しいクマノミを発見してしまい、またクマノミ三昧でした。今日はハナビラクマノミを主に観察。オレンジ色がちょっと他のクマノミより薄く、なんか「クマノミ!」って感じがあまりしないですね。目つきもあんまり可愛くなかったし・・・でもハナビラクマノミの潜んでいるイソギンチャクがとってもキレイで、波になびく姿がきれいでした。
そんなこんなで潜っていると、なんとテーブルサンゴの下にハリセンボンを発見!必至に追いかけてちょっかいだすも、針は出してくれませんでした。まだ怒らし方が足りなかったようです。
よくよく考えると、この海。クマノミの宝庫なのは言うまでもなく、ハリセンボンはいるし、ウツボはいるし、ウミヘビもいたし(いて欲しくないけど)、海中水族館的にとってもおもしろいですね。圧倒的にスズメダイが多いですけどね。動画と取ったり、水中撮影するには楽しいったりゃありゃしません。この日もずっと潜っていました。
【宿に戻ると新しい宿泊客多数。】
この日も夕方までニシ浜にずっといて、いつもの時間に宿に戻ります。すると昨日より遙かに多い宿泊客がいました。見知らぬ人ばかり。ここでやっと気づいたのですが、今日から連休がスタートなんですよね。すっかり忘れていました。なので、今日明日が最も宿泊客が多いんだと思います。ちなみに今朝までは(今日帰った人もいる)私とクロ、ダイバーのおじさん、女の子3人組の6人でしたが、+5、6名は増えたと思います。お母さん曰く、明日はもっと多くなると言います。どうなることやら。
そんな中、一人の女の子がやってきて、いきなり「近くに飛び込める海有りますか?」だってさ。なんじゃそれ?目が点でした。
「近くに有るには有るけど・・・」っと言い、前浜までの道を説明してあげると本当に海に行っちゃいました。なんだったんでしょ?あの女の子。でもこの出会いが、今後の旅を大きく左右するとはこのとき、思っても見ませんでした。それにしても初っぱなからインパクト有る出会いでした。その女の子の名前はSちゃん。
【本当に飛び込んできたらしい。Sちゃん。そして5人の始まり。】
そして夕食まで時間有るので、シャワーを浴びて夕涼みをしていると、びしょ濡れのSちゃんが戻ってきました・・・本当に泳いできたんかい!?しかも暗くなりかかった夕方に。まぁわからんでもないけど(私も初日、到着してすぐにニシ浜ですが、飛び込みましたもんね)。
それにしても、このSちゃん。おもしろすぎ。っていうか元気が有り余っている感じ。
結局このあとSちゃんを含めて5人で夕食。なんだか覚えていないけど、自然と5人になっていたわけで、この5人の出会いがさらに今後の旅を大きく左右するのでした。でもなんでこの5人になったんだろう?全く覚えていないですね。だから良かったのかもね。ごくごく自然に集まったから。
【自己紹介もなしに、いろいろお話しました。昨日までとは違う夜。】
結局5人とは、私、クロ、Sちゃん、Aちゃん、Sねぇねぇですので、今後はこの愛称をお忘れ無く(クロはもう説明いらないよね)。
本当に自然に5人、うち解けあっていて、自己紹介すら無しにいろいろお話ししていました。
まずはクロと私、明日までの滞在だったんだけど、この5人が知り合えたことにより、迷うことなくもう1泊!ってことになりました。宿のお母さんに聞いたらどうにかオッケーらしいので、明日1日は自由ができました。なので、5人で明日、ニシ浜で遊ぶ約束をしました。
そして次に、阿嘉島の他にどこ行くか?って話(私ね)になり、渡嘉敷はあまりに悪評らしく、しかもこれまで知り合ったニシ浜の売店の人、その他み〜んな、渡嘉敷は行くべきじゃない!っと説得され、結局ここをもう1泊のばすことにしたので、渡嘉敷行き、中止!!!まぁもともとあんまり行く気はなかったので。しかし1泊、阿嘉島をのばしたことにより、座間味で予約していた宿を変更しないといけなくなりました。さすがにブッチはしたくないので、適当に「船乗り遅れました!」っと言って予約を1日変更してしまいました。
それからは何だろう?本当にいろいろ話をしていましたね。会話がとぎれることなくいろんな話をしたり、お互いビデオで撮影しあったり、とにかく楽しい夜だった記憶しかありませんでした。
しかしこの後、あんな事件(ハプニング)が起こることになるとは・・・
【大ハプニング!そして涙・・・】
しばらくして散会。私はいつものごとく、テラスでぼけ〜っとしていました。Sちゃん、Aちゃん、Sねぇねぇは夜の海に行ったらしく、星でも見ているのでしょう。そしてこのときハプニングが起きたのでした。
しばらくすると、Sちゃんたちが戻ってきます。だけどなんか様子が変。聞いてみると星空を防波堤に横になった眺めていたら、デジカメを地面に落としてしまったらしい。まぁ多少落としてもどうにかなるさっと思っていたんだけど、どうやらどうにもならないみたい。電源入れてもレンズが出てこないのです。
電池抜いてデジカメリセットしたり、いろいろなことして見たんですけど、やっぱりレンズが出てきません。レンズを出す以外のこと、つまり再生はできるのですが、Sちゃんは今日来たばかりでまだ撮影ほとんどしていない。
しかも、Sちゃん。今回のためにデジカメ専用の水中ハウジング買ってきていて、水中撮影を楽しみにして今回阿嘉島に来ていたのに・・・本人曰く「人前で泣いたことなんてないのに!」って言っていたけど、あまりにこの事件が悲しくて、ぼろぼろ泣いてしまったのでした。私をはじめとするみんなで、なんとかしようと思ったんですが、デジカメの故障、どうにもなりませんでした。
何より悲しかったのは、こんなに楽しみにしていた阿嘉島での時間。それを失ってしまうかもしれないSちゃんの気持ちを考えると、心が痛くなりました。そしてSちゃんが自分を責めないかとおもうと、なんとかしたいと思いました。なんとか。
【どうしたら良いか考える。結論出る。明日話してみる。】
結局、Sちゃんは悲しみのまま、自分の部屋に戻っていったのでありました。このあと、私はどうにかしてみんなが気持ちよく、そして幸せになれる方法は無いか?テラスでずっと考えていました。そしてSちゃんの笑顔がまた見れるようになるために、最前の方法を。
1.壊れたデジカメを分解してでも修理する。
現実的ではないですけどね。精密機械を分解することのリスクを考えたらやるべきではないですね。
2.ショック療法。もう一度衝撃を与えてみる。
電源すら入らなくなる可能性もあるので、望ましくない。
3.分解こそしなくても、レンズに砂が入り込んだ可能性もあるので、徹底期にデジカメを清掃してみる。
一番無難だけど、直る保証は何処にも無い。
そして最後に考えついた方法は。。。リスク無し。確実にSちゃんの阿嘉島でやりたかったことを可能にできる。Sちゃんは明日しか自由に海で遊べる時間がない(明後日以降はダイビングの講習)ので、明日1日ならどうにかなる。
そんな方法を思いつきました。あとは明日、そのことをSちゃんに話してみるだけです。
Sちゃんの笑顔を戻すために。

ヒズシビーチ全景です

プライベートビーチ的です

中岳展望台、ここまで自転車で来るのは・・・

慶良間の島々が一望!慶留間が特にキレイ

天城展望台、夕焼けにお勧め?

やっぱりニシ浜でしょう!

なんとハリセンボンに遭遇!

ハナビラクマノミ、初めて見ました

こっちはいつものハマクマノミ

Sちゃん登場!(ぼかし入り)

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