離島.com 離島旅行記2「ヨロンマラソン編」
ヨロンマラソン出場!新しい離島の過ごし方
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2003年3月8日(土)
「与論上陸。いい気になってやりすぎました。」
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午前5時。沖縄の夜明けは午前6時半なんで、真っ暗な朝です。なにせ那覇→与論の船は午前7時出航。なので、どうしてもこの時間起きないと間に合いません。でも港まで徒歩5分(自転車なら1,2分)なので、さほど気にすること無いんだけど、いかんせん前回(10月)の粟国の時は、港の真横のホテルに泊まり大寝坊してしまい、パニクりましたから。今回は余裕も持ちたかったんですよ。前回のあの事件は相当堪えていますから。
6時半には船に入りたいので、1時間半あります。まっ、とりあえず30分はぼぉ〜っとして、その後朝飯。またぼぉ〜っとして、完全に目を覚まして〜って感じです。それにしてもホテルのテレビが壊れているのは辛い!ニュースどころか、一番重要な天気予報すら見れない!!!でもPC持ってきているのはこういうところでメリットありますね。ネットで天気予報も、ニュースも、ついでにメールチェックまでできますから。那覇はPHS繋がるのでネットも快適だし・・・・でも与論ではPHS、無理だろうなぁ〜。遅い携帯でネット接続しないと・・・
なにはさておき、本日の天気予報「曇り」。まぁ雨じゃないだけいいでしょう!しかし明日は「晴れ♪」レース当日は結構いい陽気になりそうです。あまり温かすぎるのもレースに悪影響になるけど、雨よりはまし。でも気になるのは・・・風ですね。今朝も風切り音が窓から聞こえます。

午前6時15分。ホテルを出ます。10分ほど早めに出てしまいました。時間に几帳面すぎて、どうしてもあまっちゃうんですよね。時間。でもあとあとこの10分が大きな意味を持つとは、このとき思いもしませんでした。
真っ暗な朝の道、ターミナルまではすぐでした。ターミナルに近づくと大きな船の姿が見えました。正直「でけぇ〜」が第一印象です。昔、新潟〜小樽で乗ったカーフェリーに次ぐでかさ。新潟〜小樽間のフェリーはプールやテニスコートもどきもあるでかい船でしたから、さすがにそれより大きくはなかったです。でも普段高速艇や、離島のこじんまりしたフェリーばかり乗っているので、久々の大型船なのでちょっとワクワクしています。


久々の大型船です
それにしても今朝も風が強い。船に乗り込む時に、もちろん自転車畳んで袋に入れるんだけど、風のせいで袋が飛ばされそうになるわ、荷物が転がりそうになるわ風のせいで大変でした。
そしていよいよ乗船。広い!きれい!こりゃ快適!って感じでした。スタッフが誘導もしてくれるし、詳しい案内もしてくれるし、とても親切。気持ちよく乗船できました。粟国の時は最悪だったからね、船のスタッフ(俺の船に乗せてやってる!感覚だったもん、粟国は)。
とりあえず大きな荷物があるので二等客室へとりあえず行くと、めちゃくちゃ広い空間が広がります。その中に乗客は・・・私以外は2人しかいませんでした。やっぱり早すぎたか?っと思いつつ、荷物を適当な場所に置き、場所を確保しつつ、毛布や枕を運び、居場所の準備は終わりました。そして暇なので船を探索することにします。


大型船だけあってきれい!
船は基本的に3階建て(カーポートを入れると+α)。1階が私が乗り込んだ2等客室。2階がフロント、食堂と鹿児島までの人用の2等客室。3階が1等や特別客室。そしてその3階からはデッキへ出ることができます。デッキに出ると・・・やっぱり広い〜!さらに上のデッキもあり、そこからの見晴らしはかなり良いと重う(まだ夜明け前だったんで、景色ようわからん)。
そんなこんなで船を探索し、下へ降りてみると、ぞくぞくと団体さんが乗船してくる。まぁそんなものかな?っと思い自分の場所へ戻ってみると・・・なんじゃ〜この人混み!!!ほんの10分前までガラガラだった2等客室が満員御礼足の踏み場もろくにないくらいになっていました。正直、うざいぐらい。しかもその9割が爺さん婆さん・・・
ここでホテルを早く出過ぎた10分の意味、理解しました?あと10分、いや5分でさえ、出るの遅れていたら、場所取りもままならなかったのです。早起きは三文の得って本当ですね。おかげでいい場所取れているので、快適な船旅をできそうです。しかもコンセントもあるし、快適。快適。


散策前(誰もいません)

10分後(なんじゃこの人の多さは)
そして午前7時。船は本部、与論を経由して鹿児島へ向けて出航しました。あまりの人混みに、身動き取れず外を見ることができませんでしたが。
船の中自体はとても快適。好調がいまいちで寒かったけど、禁煙だし、匂いもきつくないし、どうにか過ごせそうです。床がやや固いので、寝るの辛いけど。でもそれを見越して毛布2枚確保していますから。枕は4つも確保しております。っていうか、自分のいる場所、枕置き場の真横だったので、枕は取り放題でした。最初は2つだったけど、足置きにも使ったので、最後は4つ使っていました。
船の揺れは結構えぐかったです。周期が長く、振幅も大きい、船が苦手な人にはかなりきつい揺れなんでしょう。とりあえず本部に到着するのが午前9時過ぎ。それまで2時間はこの状態が続くのでしょう。そのあとの与論までは・・・もっと揺れるのかな?本部から先は伊江島とか伊平屋、伊是名の脇を通過するので、もしかしたらリーフのおかげで多少は揺れが小さくなるかも?まぁ期待していないけど・・・

結構あっという間に本部に到着しました。っていうか、船が入港近くなると、船の速度落とすし、港の近くは揺れがもともと少ないでしょ。なので、あまりに揺れなくなったので、起こされてしまいました。
天気は曇り。気温は適度、春の朝って感じです。本部では風はそんなに那覇ほど強くは感じられませんでした。このまま与論も風が弱いことを期待する。走る際、最も大敵なのが風ですからね。次に高気温。風だけは勘弁してくれ!って感じです。さて、本部に近づくと、それを察知したのか、2等客室が慌ただしくなってきます。それまで全員寝ていて、頭起きていいる人2,3人だったのが、突然全員起床って感じ。かなりうるさい。
本部自体は、いかにも地方の港って感じで、ちょこちょこ建物はありますが、そんなに大層な港町じゃないですね。港自体はやっぱり沖縄北部中心の港。大きめですね。でも今年の夏ごろには、沖縄本島の離島にチャレンジするので、本部かその反対側の港(名前忘れた)に行くことになると思うんですけどね。そのために、見るだけ見ておこうと思いまして。 でもあくまで私の目的は離島。沖縄本島はあくまで経由地でしかありません。ここ本部も船待ちのためにとどまることはあっても、ここを拠点にしたりすることは無いと思います。残念だけどね。あくまで「離島」を目指しているので。
さて、本部から与論まではあと2時間ちょい。まだまだ与論は遠いです。なので、また客室に戻り、ごろごろ寝て過ごすことにします。まだ疲れはないですね。っていうか、船の揺れは全く問題ないんですが、座っていること自体で疲れてしまっています。床が固い!!!毛布を敷いて少しは和らげているけど、でも固い!ケツが痛い!!!これが明日の大会で悪影響与えなきゃいいけど・・・不安です。

とにもかくにも、ごった返した船の中、那覇から揺られること約5時間。いよいよ与論へ到着しました。案ずる事なかれ、さほど体は痛くなっていませんでした。それよりか気がかりだったので、与論も風がめちゃくちゃ強かったこと。那覇で強かったけど、ここ与論でも同じくらいか、それ以上に風が強いです。レースは明日。どうにか落ち着いて欲しいです。ちなみに天気は曇り。明日も曇りの予報なので、まぁ雨じゃないだけいいでしょか。
与論の港は、市街から離れており、港しかない閑散とした場所でした。待合いなどのターミナルも離れていたので、本当に港しかありませんでした。でもさすがにヨロンマラソン前日の船。送迎の車がわんさかいました。私も、本来なら自転車で宿まで行くことにするのですが、荷物持ったまま島を回るのいやなので、到着した港とマラソンのスタート場所が近いので、とりあえず宿までは荷物だけ載せてもらって、体と自転車は港に残りました。

まずは大会のエントリー手続き。港から自転車で5〜10分ほど離れた市街地に、エントリー用のテントがありました。まさにここがヨロンマラソンのスタート位置。感慨深いです。でもこのときはまだスタートのゲートは設置されていませんでした。風も強かったし、大会当日か、今夜にでも作るのでしょう。
エントリー自体は簡単。前もってエントリーカードが送られていたので、それに必要事項を書き込んで提出。いよいよゼッケンとRCチップ(ネットタイムを計測するためのチップ)を受け取りました。一緒にコース図(めっちゃアバウト)も受け取ったので、それを見ながらコースを回ることにしました。
ちなみに、スタート&ゴール地点はビーチの真横なので、とても開放感のある場所でした。スタートもゴールも気持ちよくできそうです。


ここがスタート&ゴール地点です
さぁ、コース図片手にスタートです。とりあえずは島を一周、22km走るつもりです。もちろん自転車でね。
しかし走り初めていきなり迷いそうになった。もらったコース図がアバウトなだけでなく、コース自体にも目印がわかんないので、市街地からのスタートだったんだけど、全くわからん。アスファルトにチョークで汚れのような白い線があったんだけど、それが何を意味するものかわからなかったんだけど、ええぃ!この白い船がコースの誘導だ!!!っと勝手に思って進んでいきました・・・そしたら本当にそうだったみたい。交差点毎に白いラインが描かれており、見事にコースをトレースしているようでした。しかし・・・初めての人にはわからんって!!!
それともう一つ、コースであるという法則をつかみました。それは、コース沿道には必ず協賛している企業のノボリがあること。協賛する企業のノボリも、ランナーへの応援のためのノボリも、どっちも真っ黄色なので、非常に目立つ。さすがに交差点にはノボリがないけど、交差点は白いラインで判別。交差点以外の場所はこのノボリで判別することができ、無事にコースを回ることができました。


こんな感じで某ビール会社のノボリが目印
コースはフルマラソンだと、島を2周。往きは時計と反対周り、帰りはその逆で時計回りに島を回ります。詳しいコースの詳細は別で説明するとして、まずはヨロンマラソン名物「心臓破りの坂」なのでした。正直、坂からかなり離れた場所からでも、その坂のえぐさが分かるほどでした。本当にあれ登るんかい?って感じ。いきなり面を食らいました。
この坂を往きの8km地点と帰りの35km地点で越えなければいけないのです。特に帰りの35kmはむちゃくちゃ辛そう。でも実際登ってみると、この坂、単純勾配。「単純勾配」ってのは、同じ斜度でそのまま上がっていき、最高地点までたどり着くもの。なので、坂の最上部が常に見えるので、走る方としては非常に楽なんです。一番辛いのが、傾斜が急になったり緩くなったりする坂で、この往きの坂は結構楽でした。そして最高地点から一気に下り、風車のあるビーチへと出ます。
その後は与論随一のビーチ「百合が浜」を横目に島を一周します。この百合が浜を見ながら走れるのはとても気持ちいいです。ちなみにヨロンマラソン、ハーフとフルがあるんだけど、この百合が浜の景色を見れるのはフルだけ。ハーフの人は残念ながら見ることができません。13km地点ぐらいだったかな?本当に絶景です。見とれます。


曇りでも百合が浜はきれいです

そんなこんなで島を一周。折り返し地点までたどり着きました。そういえば、着いてから何も口にしていないので、市街でなにか食べることにします。食堂とかよく分からなかったので、とりあえずコンビニ(与論にコンビニありますよ)入って、何か食べ物を買うことにします。そ〜そ〜バナナも買っておかないと。明日のレースには必要不可欠です。
ここのコンビニ、嬉しいことに、焼きたてのパンを置いていたのです。コンビニによくありがちな袋詰めのあんま美味しくないパンではなく、コンビニ自体で焼いているパンがありました。迷わずget!そしてバナナもご丁寧に分かりやすい場所に置いてありました。やっぱりランナーのニーズがあるのでしょうか。島全体マラソンモードに入っていました。 さて、とりあえず1周は終わりました。まだ時間ある・・・それに片道だけだと、坂の勾配とかなかなかわかんない・・・なので、もう一周することにしました。自転車でも42.195km走ってしまう訳なのです。しかしこのことがあとあと・・・多大なる影響をもたらしてしまうことを、この時点では知る余地もありませんでした。
復路は往路より坂がなんかきつく感じます。そして往きの心臓破りの坂も、復路の方がさらにきつい。しかも単純勾配ではなく、様々な勾配をもった難坂。35km地点というもっとも疲れている地点でのこの坂は、明日のレースではポイントとなりそうです。
そしてそのまままたスタート地点まで戻ってきてしまいました。島を2周。この時点ですでに股の上に張りを感じてしまっていました。まずい・・・しかもこれから島の反対側にある宿まで戻らないとあかん・・・まずい!まずすぎる!ただでさえ、股が貼っているのに、それに輪をかけて島の反対側まで走らなければいけない状態。つまり島を2.5周近くするってことです。さすがにそれは走りすぎ。明日がレースなのにだよ???なので、できる限り上り坂などは歩いて登るようにし、少しで股の負担を軽くするようにしていました。あとは明日までに回復することを祈るしかない・・・でもこのとき午後5時。明日のレース午前8時スタート。その差わずか15時間。常識的に考えても回復するとは考えられませんね。回復したように見えても、レースの後半に多大な影響をもたらすような・・・不安を持ちつつ、宿へ到着したのでした。


34km地点。心臓破りの坂の始まり
宿は島の東側の内陸部に位置する「楽園荘」という宿。近くに他の宿もないし、とても静かな立地でした。静かすぎて、買い物できる店もなかったですが・・・。
宿自体はとても凝った造りで、いろいろおもしろかったです。中でも一番おもしろかったのは、何故か部屋に行くのに池を越える橋を渡らなければいけないこと。池の縁を回って行けるのに、何故か橋が架かっています。理由は不明です。
宿自体も屋根とか木とかにライトアップを施しており、夜でもとてもきれいでした。あらゆる意味で凝った造りなのでした。そして何より楽しかったのが、この宿のおばちゃん。おもろい、おもろすぎ!底抜けに明るいし、真顔でギャグかますし、最初は圧倒されまくりでした。
しかし宿には宿泊客がほとんどいませんでした。マラソン大会なのになぜ???って思ったら、そういやウェルカムパーティを開催中でした。私はレース前日の夜から食事制限に入るので、パーティなどで暴飲暴食できないので、やむなく不参加にしたのでした。すっかり忘れていました。
ウェルカムパーティに参加しないで、宿で食事を取っている人が、他に数名いました。その人たちと一緒に食事をとりました。その中に、ヨロンマラソンに何度も参加している人がいたので、いろいろ事前情報を聞いて、明日のレースに備えました。


今夜の宿。庭がきれい。不思議な池があります。

部屋は和室。2室に1つ、バストイレがあり!
さぁ明日は午前8時にレースがスタート。なので、午前5時には起床し、6時前には食事を取りきらないといけません。きつい〜〜〜〜!!!なので、この日は夕食が終わったら、部屋にすぐに戻り、シャワーを浴びてそのまま寝てしまいました。午後10時には寝ていましたね。


これが明日のユニフォームだ!
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