離島.com 離島旅行記1「粟国・渡名喜・久米編」
ハプニング続出、初の沖縄本島離島の旅
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2002年10月12日(土)
「チャレンジ精神旺盛!やればできる!!!」
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粟国初めての朝。それは宿のおばぁにたたき起こされました。いわゆる寝坊?っていうか、朝食の7時半に起きれなかったのです。まぁ今日は船に乗り遅れることもないし、寝坊してもおばぁにたたき起こされるので、大丈夫。
寝起きですぐ朝食。今日の朝食はこれまた寂しい、ご飯、トーフ汁(これは美味かった)、納豆、漬け物、それと何故が餃子(2つ)でした。いやはや、朝食時はおにぎり作ろうと思っていたんだけど、これじゃおにぎりの具になるものがない。まさか餃子を入れるわけにいかないでしょ。泣く泣く漬け物入れました。それと、出されたものを基本的に残さない私。食べられない納豆を無理クリ食べました。何年ぶりでしょ?小学校低学年ぶりの納豆。やっぱ美味しいとはどうしても思えなかったです。臭さは大丈夫でしたけど。

今日は昨日のマハナで思ったこと、実践しようかと思い、まずは宿のおばぁに相談。
それは・・・マハナ100m下の海に行くこと。おばぁ曰く、「どっかに道あるとおもうけど、簡単には行けないよぉ〜やめとけさぁ〜」ってさ。う〜ん、おばぁがそういうのなら、結構厳しいのかな?って思い、とりあえずは朝食後、行けるか否か確認するために、降り口を探すことにしました。
まずは最初にマハナ自体に行って、朝の岬を見下ろすことにしました。行く途中、ナビィの舞台になった牧場の横を通り過ぎながら(ここの道、私の生活道路になってます)。


「ナビィの恋」でもおなじみの粟国の道路
朝のマハナは昨日の夕方以上に素晴らしかったです。昨日は西日が強く、あまりのまぶしさにその景色を正確にとらえることができなかったのですが、今朝は違います。昨日とは別物に感じられるくらい、めっちゃ綺麗!
芝(っていうか雑草)の青さがまぶしく、またそこから見下ろした海もとっても綺麗。ますます潜りたくなった次第です。でもおばぁがああ言うからなぁ〜。
そこで方針変更。他に潜れる場所あるか探すことにします。近くて遠いその100mより、より近い場所を探して!まずは島の北へと向かいます。


マハナ展望台は本当にキレイ!
基本的に北への道は、島の中央から放射線状にある道のみで、周回道路みたいな環状の道はありませんので、基本的に集落からスタートします。
まずはマハナに近い道を探すことに。もしかしたらマハナまで歩いていける口があるかも!?っと期待。
1ヶ所目「最終処分場行き止まり」。2ヶ所目「ゴミ処理場行き止まり」・・・あかん。次!???こりゃ粟国のガイドにも載っている「洞寺(てら)」じゃん!なんや、適当に行ったら、こんなメジャー?なスポットに着いてしまいました。
まぁとりあえず、あるからには行ってみましょか!?

ちなみに予備知識ゼロ。何があるかもわからないし、何ができるかもわかりません。分かることは「洞寺」とあるだけに、「寺」なことには間違いないでしょう。まぁお参りでもするかな?っと軽い気持ちで望みました。
そしたら・・・なんで鍾乳洞やねん!確かに「洞」って文字はあるけど、「寺」じゃないじゃん!?まぁこういうの嫌いじゃないので、そのまま進むことにします。
鍾乳洞はとてもひんやりしていて、外の暑さに比べるととっても涼しげ。めっちゃ暗いけど、どうせ人が通れば自動点灯の明かりでもあるかな?って思ったら・・・甘かった。電灯の前を通っても、なんも反応しない。ボタンらしきもの・・・あった〜・・・???・・・「非常用ボタン」・・・ちゃうやん!
結局あまりに真っ暗なので断念。宿に戻らなあかんの?っと思ったら自転車にライトついているわ!急いで自転車まで戻って再チャレンジ!

洞窟は結構広いというか、道がいくつもあり、全て枝分かれになっていて、4つかな〜。どれも最後は行き止まり。その行き止まりに何がある訳じゃないんだけどね。真っ暗でよく分かんなかったけど、デジカメのフラッシュでどうにかわかる程度(撮った画像を見てはじめてわかった)。
それにしても鍾乳洞はひんやりしていて気温的には涼しいのだが、なぜだか汗が溢れ出す。これはもしかして冷や汗???それもあるけど、原因はその湿気ですね。なにせ鍾乳洞、湿気はすごいです。湿度99%って感じ。上から水滴が落ちる落ちる。首筋に落ちた日には(マジで落ちました)ひゃぁっ!って感じでした。
結局、全部の行き止まりを行ったのですが、どれも???って感じでした。な〜んにもなかった。
しかし、粟国にこんなスポットがあったとは、意外(っていうか、前もって調べておけって?)。海に岬に鍾乳洞に、粟国にはいろいろなスポットがあることが分かりました。


背景の海と空、そしてこの入口

なんと鍾乳洞だったとは!?
そしてその洞寺の先には海が見える。そしてその海へ続く道が目の前に!マハナの代わりになるか?
そう思い、洞寺の前の下り坂を一気に下りていくのでした。下りるとそこには、海がある〜マハナより近い〜!途中、岩場があったけど(3mくらい)がんばって下り、さぁ海の近くへ!って思い近づきましたが・・・その岩場、海面より3mの高さ。でもどこをどう見ても降りれる要素なし。どこも珊瑚みたいで、非常に凹凸が激しい!っというより、凹凸じゃなく、ノコギリの刃見たいな岩肌。手をつくだけで切れてしまいそう。なので、もちろんそれをつたって降りることはできるわけもなく、わずか3m。マハナよりさらに近くて遠い存在なのでした。ちくしょー!


リーフは近いが、降りれない
帰り際、下ってきた坂を上るの、むなしいのなんのって!?まさにがっくり肩を落として戻ったのでした。もうマハナしかない!?
とりあえずは下りられそうな場所を探すしかない!そしてとりあえずチャレンジしてみて、ダメなら戻ればいい!チャレンジなくして成果も無し!!!
なので、とりあえずマハナ途中の道を、下に降りれそうな道を探してみる。マハナからまず1つ目。マハナと集落のちょうど中間ぐらいかな?急激な下り坂があって、下りてみると・・・海まで出れた〜。駐車場みたいな広いスペースがあるが、ビーチらしいビーチはなく、単なる岩場+ちょびっと砂利浜。海自体も潜りたい!って感じじゃなく、しかもそこからマハナまで行けるか微妙な地形でした。


ここからマハナへは無理!
まぁとりあえず抑えで、他がダメならここから行こうと思い、次の場所へ。マハナから集落までの間には、海へ降りれる道は2本あり、もう1本はより集落の近くでした。ってことは最終的に最初の方から下りることになるかな?とりあえず2本目の方を下りてみると、なんだか休んでいるおじいぃがいる。軽く挨拶をして通り過ぎ、下に下りてみることに。
大きな岩が真っ二つに割れた道がお目見えしました。これはこれでとっても神秘的。こういうのは行かざるを得ないでしょ〜。なんだか岩の間に挟まったようでおもしろい感覚でした。その岩の先には・・・な〜んにもありませんでした。単なる岩場。さっき下りた1本目とほとんど変わらない風景でした。
こんな場所なんで長居はしませんで、さっきおじいがいた場所まで戻ります。そこでちょっと名案。そこのおじいに聞いてみるのがいいかな〜。
聞くとおじいはまさしく粟国の人。そしてそして本題を聞いてみると宿のおばぁが「なかなか行けないねぇ〜」って言っていたマハナの下。このおじい曰く「行けるさ〜」と即答!やった〜!しかもどこから行ったらいいかと聞くと、さっきの一本目だってさ。このおじいはとても優しく(っていうか粟国の人、めっちゃ優しいよ。温かいし。)教えてくれて、潮の話とかしてくれた。マハナ下行けるけど、潮には気を付けな〜って。干潮時に行っちゃうと、戻れなくなるさ〜って。ははは、それはわかってるって、おじい! なにはともあれ、いい情報を仕入れることができました。これでぐっとマハナが近くなった。


なんか不思議な岩でした
とりあえず現在、徐々に満ち始めている潮なので、行くには不適。なので、満潮が過ぎるの待つことにします。とりあえず振り出し、もとい!宿に戻ることにしました。もどるとちょうど午前のダイビングを終えた同じ宿の人が戻ってきました。私は昼飯用におにぎりがあったので、昼飯食べに行くの断り、宿に残りました。宿の窓から海が見えるのとっても落ち着けます。宿でもぼぉ〜っとできるなんて最高ですね。この宿。あとは飯だけだ・・・

さて、満潮が過ぎた頃合いになって出かけることにしました。もちろん行き先はマハナへとつながる?あの坂道へ。
その坂を下りてみると潮はまぁまぁの状態で、まだ引き初めて間もないけど、行ってみることにしました。ダイビングシューズ履いているし、水着も着用しているので、足ぐらいなら濡れても大丈夫な状態にしてあります。加えて手袋もはめ、完全装備でマハナ下へと向かいます。
さぁその結果は・・・その15分後・・・無事到着。なんだ簡単に来れるやないか!?しかも完全防備むなしく、ほとんど難関なく行けてしまいました。先が見えないから不安だったけど、行ってみるとあっさりでした。やっぱり何事もチャレンジしないといけませんね。結果はあとからついてくるさぁ〜。


スタート!

ゴール!!!
マハナの下は・・・もう最高!下から見上げるこの断崖絶壁。言葉を失います。もう気が狂ったかのように写真をとりまくりました。どこへ行っても絶景で、どこへ行っても最高の撮影スポット。あまりにスポットが多すぎて困るくらい絶景でした。結局岬の先端まで行き、下から崖を見上げて写真撮りまくり。
もともと潜る目的だったけど、そんなことは忘れて写真を撮りまくり、この絶景を堪能し続けました。とにかくここに関しては、ここに来ないとこの感動は分かりません。ここまでたどり着いた感動+この絶景。もう至福の一時でした。しかも誰も来るわけもない絶壁の下なので、一人騒ぎまくってました。誰も聞いてないし。
この日は快晴で、その青い色と絶壁の白い壁がすっっごく合っていて、どこで撮ってもいい感じ。たまに発生する雲もいい景色を演出してくれて、無我夢中で写真を撮りまくりました。
はて、もともとマハナ下は何しに来たんだっけ?それを想い出すのに1時間近くかかったのは言うまでもありません。


青い空と白い岸壁

様々な表情をしている岸壁
さて本題。潜りっす。上から見るとどこら辺が潜るのに最適かわかったけど、下からだとどこを潜っていいかわかりにくくて、とりあえずどこでもいいから潜ろうっと思いました。とりあえずは潮の流れが緩やかなところ。ここは岬なので、潮は基本的に速いはず。なのでかなり気を付けないと行けません。
っと思っていたら、いきなり転けそうになり、膝をすりむいてしまいました。それが功を奏したのか、それ以降むっちゃ慎重になり、みごとエントリー完了。潜った世界は・・・ウーグとは比べものにならないくらいの魚の量。何よりリーフエッジなので深さがあり、素潜りするのには最適。流れも読み通り、とても緩やかな場所で快適に潜ることができました。

しかしそんな快適な時間もあっけなく終わりを告げました。水中撮影用に使っていたデジカメの水中カバーに浸水発生!大した浸水じゃないんだけど、一滴でも海水がつくとデジカメっていかれる可能性がある。
あせって潜るのを止め、浜に戻りました。昨年は新城島で海水のせいで、デジカメの液晶付かなくなっちゃうし、今年の夏の八重山でも同じく液晶がつかなくなっちゃったし・・・その再現か?しかも今回の浸水、いままでより程度が悪い。しかもカバーを開けてみると、思いっきり液晶に海水が垂れている。やばい!やばすぎる!!!またも液晶がつかなくなったか!?(ちなみにここ2回、つかなくなった液晶、数日したらつきました)
無事でした。ちゃんちゃん。もちろんデータも無事。原因は浸水ではなく、どうやら水蒸気みたいです。どうも前日のウーグの後、乾燥に失敗したのか、カバーの中に水蒸気が残っていたみたいです。その証拠にカバーの一部が曇っていました。
とにもかくにも、事なきですみました。


リーフの割れ目がありました

魚の数は多いです!
結局、あっけなく潜りタイムは終わってしまいましたが、まだ私には丸4日はあるので、またの機会に!っていうか、ここ。毎日来てもいい!ってくらいのお気に入りです。明日も行こうかなぁ〜。
体を乾かすがてらに散歩でもすることにしました。それにしても絶景!またも撮影タイム!いくら撮っても撮り足りない、そんな空間です。ここは。
戻り際も、立ち止まっては撮影。立ち止まっては撮影の繰り返し。往きは15分。帰りは30分以上かかりました。

この日はこのマハナのおかげで大変満足し、そのまま宿へ戻り、宿でぼぉ〜っとすることにしました。
さて、この日の夕食、昨日に比べて見違えるようでした。っと言っても豪華になるわけでもなかったのですが、なにより刺身が出てきた。しかも美味しそうな白身が2種類。それ以外にでっかいどんぶりの魚のあらが入った汁物。それとコロッケ(謎)。今日は食べ応えがありました。とにかく刺身が美味しくて美味しくて。ビールが進む!進む!ビールのおつまみには最高の刺身でした。
そして夜はダイバーたちがまた消えたので、外で星空を見ながらぼぉ〜っとしていました。こういう夜もいいかもしれません。


あとはマハナのビーチでぼぉ〜っとしてました
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