離島.com 離島旅行記1「粟国・渡名喜・久米編」
ハプニング続出、初の沖縄本島離島の旅
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2002年10月11日(金)
「またも大事件。なんでこうなるの〜(これもまた自業自得)」
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起きた。時計を見た。目が点になった。。。 「午前9時15分」どっひゃ〜!7時に起きるつもりだったのが、なんでこうなるねん。普段寝坊なんてしたことなかったのに、なんでこんな日に限って(午前10時出航。それ以前に水着を買いに行かなければいかない)寝坊するとは。昨日の水着事件に続いて波乱の沖縄本島離島旅行なのでした。
とにもかくにも、急がないと、水着getする以前に乗船も危ぶまれる。とにかく部屋では焦りに焦りまくっていました。もちろん今朝入ろうと思っていたお風呂もそっちのけ。完全に寝るだけのホテルになってしまいました。シャワーぐらいは浴びたかったなぁ〜

とにかく5分で支度、荷造りしてチェックアウト。とりあえずはフェリーターミナル行って、粟国行きの船の確認とチケットget。その時点で午前9時半。乗船は10分前までにしないとあかんので、あと20分。幸いターミナルでも水着らしきもの、売っていたのでどうにかなると安心もあって、自転車で国際通りへも一応行ってみることにしました。
しかし、察しの通り、午前9時からやってる店など全然なく、それ以前にほぼ初めての国際通りなので、スポーツ用品店を見つけることすらできませんでした。まぁターミナルの売店も抑えてあるので、とりあえず早めに諦め、ターミナルへ戻りました。

ターミナルの売店で水着はありましたがインナーが売ってませんでした。まぁインナーなくても大丈夫といえば大丈夫なんですけどね。ちょっと安定度が低いけど(笑)。 売店のおばちゃんと雑談をしながら水着を買っていて、「粟国5泊します」って言ったら、すっごく驚いた様子で「何もないよ」っと言われました。そして即答、「何もないから行くんです(笑)」。まさにその通り。何もない場所をめぐる旅なので、何もない方がこちらとしては狙い通りなのです。
ちなみに、慶良間行きの船は若い団体さん(30名以上)とかいて華やかでしたね。だから慶良間行きたくないんですけど。人の多いところは、例え海が綺麗でも基本的に行きたくないです。
それに比べて粟国行きの船は、全然人が乗り込みませんね。正直嬉しいけど。


急いで飛び乗った粟国行きの船
そうそう、粟国行きの船。売店のおばちゃん情報+私の事前情報では、今年の8月末に新しい船に変わって、綺麗になっただけでなく、航行時間もいままでの2時間半から2時間に短縮されたのです。
変わる前のものがどんなものか分からないですけど、新しいフェリーはとっても綺麗。いままで乗ったフェリー(波照間、鳩間、多良間)に比べるとむちゃくちゃ綺麗!揺れはフェリーらしいゆっくりとした周期の大きな揺れですが、私にはへっちゃら。でも酔う人はダメだんだろうなぁ〜この揺れ。
船の中で本を読んだり、ましてPCで文字を打つなどは、普通、より酔いやすくなるんですが、そんな中、この文章打っていますからね。私はいたって船の揺れは大丈夫ですから。あと客室コンセントがあったのが助かりました。バッテリーがもちますよ。おかげで。
船は大海原を進み、2時間かけて粟国へと向かいます。ちなみに外見たら、海上白波立ちまくってました。っちゅうことは、これはかなり揺れる方にはいるのでしょうか。こりゃ本当に船がダメな人はこの揺れダメなんだろうなぁ〜って感じの揺れでした。
ちなみに、立っているのも歩くのも、ちょっと辛い感じですね。「お〜っとっと」って感じになっちゃう程度です。

これを打っていると時間があっという間に2時間がたってしまい、もう粟国島が見えるところまで来てしまいました。船の横から粟国島をぼぉ〜っと見ていると、船が立てる水しぶきが虹になってとてもきれいで、粟国島そっちのけで、その虹ばかり見ていました。
なので、言うまでもなく、気がついたら粟国港でした。
粟国港は、ナビィの港とは異なり、フェリー用の大きな港でした。ちなみにナビィの港は、その横にあり、バリバリ工事中でした。やれやれ。


フェリーの中はとても快適

水しぶきの虹
さて、粟国島に上陸です。自転車なのでもちろん迎えを頼んでいないので、自力で宿を探すことにします。今日からお世話になる宿は「寿」という宿。なんかめでたそうだから決めました。さて、私のことなので、当然地図で場所をチェックしているわけもなく、適当に探すことにしました。
それがまた、すぐに見つかる訳なのですよ。「寿」という文字が。やった!もう見つかったよ。そう思い近づいてみると・・・「スナック寿」。まぁ泊まる宿が経営しているスナックがあるのは知っていたので、宿自体ももちろん近くにあるだろう〜っと思って探してみると・・・何もない荒野に出てしまいました。
さすがに、ここで地図を見る。見るとスナックと宿は全く逆方向でありました。まぁ良くあることです。めげず、宿の「寿」を探します。もともと方向感覚はよい方なので、その宿の方もすぐに見つかりました。
庭におじぃがいたので「今日から世話になります」って言ったら、「こっちは旧館だよ。泊りは新館なんで、おばぁがいるからそっち行って」だってさ。
おかげで、粟国到着早々「寿」という名前の建物を3軒回ることになっちゃいました。ちなみにこの旧館、すっごく味があって、まるで黒島の「イリムティア」、波照間の「たましろ」の雰囲気でした。別の意味でこっち泊まれなくて残念だなぁ。


今は泊まれない民宿寿の旧館
さて、その新館は港の近く、っていうか港に面している絶好のロケーションの宿でした。まさにハーバービュー。ってほどじゃないけどね。新館は旧館とは異なりかなり綺麗。新館というだけありますね。全体的にこじんまりしていて、こういう宿好きです。大きい宿で、人が多いとなんか大味というか落ち着かないんですよ。小さい宿のほうが家庭的だし、なによりおばぁは良い!いかにも沖縄のおばぁって感じ(でも出身は宮古らしい)。
部屋は3畳でまさにこじんまり。でも私の部屋は角で港に面している部屋で、窓が2方向にあるので、3畳以上に広く感じられます。部屋から海が見えるのはいいですね〜。この部屋なら、この宿めっちゃオススメです。
ちなみに、部屋にはエアコン(コインじゃなく使い放題?)、扇風機、テレビがついています。テレビは全然付ける気ないけど、やっぱり扇風機があるから快適です。 それと以外や以外。沖縄の民宿には結構網戸がある宿少ないんです。しかしここは2つの窓、両方に網戸があるので、窓全開でも虫が入ってこないので安心!部屋に寝転がると空しか見えないので気持ちもいいし、起きあがっても海が見えるのでなにをしても快適な部屋なのでした。


快適な民宿寿の部屋

部屋から港が見渡せます
宿に荷物を置いて〜とりあえずは・・・ナビィの恋!サンダー(サンラー)とナビィが別れ、そして旅立つあの海。やっぱりあれをとにかく見たかったのです。さぁ出発!!!
そしてまた地図をろくに見ずに出かけたのは言うまでもありません。結果は言うまでもありませんね。着いた場所は粟国随一「ウーグの浜」。まぁナビィの浜の次に行くつもりだったから良いんだけど、それにしてもなんでこうなるの?って感じです。まぁせっかつウーグの浜に着いたので・・・潜ることにします。

ウーグの浜は基本的にリーフまで遠く、私でもリーフエッジまで行くの至難の業でしたので、とりあえずリーフの内側で我慢することにします。
ろくに浜を堪能する前に海に飛び込んでいきました。だって7月以来の海ですからね(内地では海には行きません)。しかし・・・うわさには聞いていたけど、沖縄本島周辺の海の珊瑚礁は、死滅していますね。潜った瞬間「あちゃ〜」って感じでした。死滅どころか全滅って感じでした。まぁリーフエッジまで行けば!っと思い我慢しましたけどね。珊瑚は死んでも魚は元気に泳いでいましたし。まぁリーフエッジが遠いので、そんなには多くなかったですけどね。それに深さもあまりないので、あんまり「潜る」のもおもしろくなかったですし。まぁあくまでビーチなので、仕方ないですからね。砂浜状のビーチからエントリーして良い海なんてあんまりないですから(石垣の米原、黒島の仲本、西表の中野、来間の長間くらいかな?)。
それでも久しぶりなんで、適度に楽しめました。でもまた潜りたいとは思いませんでしたけどね。他にいい海ないかなぁ〜って思う次第です。

そもそもウーグの浜は、海の外っていうか、ビーチはとても綺麗です。のんびりするのにはいいでしょう。防波堤がちょっと人工的すぎて悲しいけど、それは仕方ない。それを利用して昼寝をしましたので、良しとしましょう。誰もこないので、ゆっくり昼寝ができました。


とても綺麗なウーグの浜

リーフの内側はイマイチ
それはそうと、本来の目的。忘れていました。「ナビィの恋」の別れの浜。とりあえず、ウーグの浜から海伝いに行けば行けるはず!っと思い、そのままろくに地図も見ないで行きました。でも今回はきちんとそのスポットにたどり着けましたけどね。だって思いっきり「ナビィの恋ロケ地」って看板立ってるんですもん。そりゃわかるって。 その浜自体はとってもこじんまりしていて、映画で見たより小さく感じられました。でもあのシーンが本当に蘇ってきますよ。このスポットは。 でもよく見ると、珊瑚や岩場が浅瀬にもあって、「船出れるんかい?」って感じでしたけどね。まぁ映画だからね〜。


まさに「ナビィの恋」のワンシーン!
とりあえず、ナビィのスポットは一つ抑えた。さぁ次は・・・とりあえず知り合いにススメられた粟国島西端の「筆ん崎」またの名を「マハナ(真鼻)」へ行くことにします。ちなみに、マハナは西端。粟国島は東の標高が低く、西に向かって徐々に盛り上がっている地形。つまり・・・ひたすら登りなわけだ〜!自転車だ〜!上りは辛いぞぉ〜!!!
案の定、かなりきつく、あまりにきついところは自転車から降りて押して上がりました。しかしその急な部分を除けば他はそんなに急な上り坂はなく、あとはいたって楽に行くことができました。

途中寄り道して、ナビィの恋の家を探すことに。それがさぁ〜全然見つからないんです。地図を見てもなんか適当に「ココ!」って印付いていて、信憑性全然ないし。しばらく探していると、どの家も「ナビィ」の家に見えて来るんですよ。
そんな中にも、これは!?ってのも見つかったのですが、確証はないので、とりあえず、今日の所は「これがナビィの家」ってことにしておきました。でも映画で見たのと非常に近かったんですよ。その家。もしかしたらはずれじゃないかもね。


なかなか判断しかねた「ナビィの恋」の家
さて、本来の目的、マハナへと向かいます。マハナに行くまでは道の途中途中で「←マハナ○○○m」って出ていて、初めての人でも迷いません。とりあえず矢印の通り進んでいったら、難なくつきました。まぁ灯台と風車を目指せば、看板無くても迷わず行けると思いますけどね。
着いたそのマハナは・・・最高〜〜〜!広々していて、景色もとっても開けている。目の前に渡名喜が見えるし、なによりすごいのがその断崖絶壁。高さ100mだったかな?そこから見下ろす下は・・・すいこまれそう。高いところ大丈夫な私でさえ、恐い!っと思わせるほどでした。でもその断崖絶壁の先には綺麗なリーフが見れましたけどね。リーフの切れ目が上からなんですごく良く見えて、「あぁあそこ潜ったら楽しそう!」って分かるほどでした。
さっきのウーグの浜があれでしょ。だからなおさらその「潜りたい」衝動は強かったです。近くて遠い、その海。距離は100mなんだけどね〜。平面でなく高さの100mだからね〜。そりゃ無理だよ。ちなみに100mってのは、マンションで30階建て。オフィスだったら25階建てぐらいです。

それにしてもマハナはすっごくいい!本当に落ち着くし、誰も来ないし。来た時間が夕方だったので、そのまま夕日が落ちるまでいることにしました。ただ座ってぼぉ〜っと水平線を眺めるのみ。それでも十分気持ちがいいです。風がやや強かったけど、その分暑さが和らぎ、過ごしやすかったです。
ぼぉ〜っと、ただ水平線を眺めるだけ。本当に気持ちが良かったです。
ちなみに夕日は水平線にはぎりぎり落ちなかったけど、かなり綺麗でした。ただあまりに快晴のため、夕焼けが焼けなかったです。夕焼けは雲がないと焼ける場所がないからね。それが残念でした。


心地よい草原広がるマハナ展望台

断崖絶壁から下を見下ろす

夕日が水平線に落ちる
帰り道、来た道とは違う海側の道を行くことにしました。明確にどこに行く道か分からなかったけど、とりあえず行っちゃえ!で行きました。方向は間違っちゃいないから、どうにか行けると思いましたけどね。
それがねぇ〜功を奏したというか、行った道はなんと!ナビィの恋で登場したあの牧場の道なのでした。それと映画で登場したあの道。まさにその道でした。サンラーとか旅人が歩いていたその道。その道はいい味だしているんだよなぁ〜。
舗装もなんか素朴で、道の曲線がまたたまらない。そして海側を見るとどこもあの牧場の風景に思えるくらいでした。さすがにあのすだれのかかっているあの三線を弾いていたあの小屋はなかったけどね。


まさに「ナビィの恋」のあの道!
そしてその道をそのまま下ると、なんとまぁ宿の目の前まで一気に着いてしまったわけです。宿からマハナ行くのにも、これが最短ですね。ただ道がかなり荒れているのであんまり好んで通りたいと思わないですけどね。特に宿の近くでは。
夕日まで見ていたので、時間が結構押していて、シャワーを浴びたらすぐに夕食。夕日を見るといつもこうなんですよねぇ〜。夕食の時間とかち合う。
さて、食事。う〜ん、正直イマイチ。アーサー汁、魚の煮付けとご飯のみ。これだけかよ〜って感じは否めません。そりゃ波照間のたましろと比べる方がいけないのかもしれないけど、それにしてもご飯含めて3皿?ちょっとなぁ〜って感じでした。今日から5泊。毎日これなのかなぁ〜。ちょっと不安になる夕食でした。
でもね、ここ、ビールをビールサーバからジョッキで飲めるので、そのビールはめちゃくちゃ美味かったです。ジョッキも冷え冷えで、中ジョッキを一気に飲み干せるくらい美味しかったです。食事がイマイチだったので、ビールがより格別に感じられました。
さてこの日は私以外に、みんな一人旅で3名。ひとりは同年代で、往きの船で隣に座っていた人(ずっと寝ていたので話ししてなかった)。もう一人は4,50代のおじさん。最後は3,40代のおばちゃんでした。
みんなダイバーだったので、話があわない所もありましたけど、まぁ合うところもあったので、そこそこ楽しかったです。
でもね〜ダイバーはダイビングショップで昼のダイバー集めて飲み会やるんだってさ。わたしゃダイバーじゃないから参加できないし、する気もないし。とりあえず今日は朝からあんなことあったし、実質的に初日と言うことも相まって、お休みすることにしました。午後9時にはもう寝ていました。明日は寝坊してもへっちゃらだ〜


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