離島.com 離島旅行記1「粟国・渡名喜・久米編」
ハプニング続出、初の沖縄本島離島の旅
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2002年10月22日(火)
「最後まで晴天に恵まれるが、海は大荒れ。」
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昨日までの雨のおかげ?で、朝焼けが神秘的でした。雲が多い朝でしたが、時間につれて低い雲が移動していき、高い雲が残ったところで朝焼けが。本当は東の海岸線まで出て海越しに見てみたかったのですが、最終日、さすがにそんな気力は残っていませんでしたので、宿の屋上でその朝焼けのショーを見ていました。
でも風が強くてめっちゃ寒かった。しかも今までの風とは違い、非常に冷たい風。一昨日の話じゃないけど、急に夏から冬に変わったって感じです。そんな中、半袖半ズボンですので、そりゃ寒いって。っとはいうものの、長い服持ってないので、ひたすら寒さを我慢して朝焼けを鑑賞していました。


雲が多かったが朝焼けが見れた〜

最後の最後まで良い天気の予感
さて、今日は那覇経由して東京まで帰る日。飛行機自体は最終便なので、時間的に言うと丸一日近くあるのですが、なにより問題なのが久米島から那覇まで渡る船。昨日からの強風で、船自体が出るか否かもありますが、まぁ船自体は出ると思うのですが、問題はその時間。船が出てもこの強風で波が高くなるので、通常の時間以上に船がかかる可能性がある。ちなみに波照間の場合は、通常1時間弱の船、2時間半かかったことありますから。
ちなみに、この日乗る予定の高速艇は、通常なら那覇の泊に午後5時半到着。飛行機が午後7時50分なので、約2時間あるので、港から空港まで自転車で移動しても問題ない時間。しかーし、例えば船が1時間遅れたとしよう。そしたら1時間しか余裕がなくなり、むちゃくちゃ乗換が厳しくなる。
しかし、久米には高速艇の他にフェリーもあり、フェリーは朝久米を出航して、那覇の泊には午後1時間に到着する。こっちを乗れば飛行機は絶対大丈夫なのですが、いかんせん、高速艇で2時間弱かかるところを4時間以上かかっちゃうし、しかも朝、久米島を出るということは、もう久米島では何もできない。加えて昼に那覇に到着しても、6時間近く何しろっちゅうねん!
非常に悩む、帰りの船の選択でした。

結局、那覇で6時間も無駄にするのがイヤだったので、時間的に厳しくなる可能性もありますが、夕方の高速艇にかけてみようと思いました。ちなみに高速艇が久米島を出航するのは午後3時40分。なので、丸一日久米島でぶらぶらできるという訳です。
でもね、最終日だから海で泳ぐにしても、荷物の問題もあるし、遠出をしても汗を大量にかきそうだし〜。結局、近場のイーフビーチでのんびり、ぼぉ〜っとすることにしました。


この日はそのまま天候は回復して、見事に晴れ上がりました。フェリーは午前9時過ぎに出航してしまうので、晴れてくれたので、本当に久米島に残って良かったと思いました。最後のイーフビーチもとてもきれいでした。不思議と島北部では風が強いのですが、南に面しているここイーフビーチでではほぼ無風。天気も晴れていたので、風もなく、とても過ごしやすかったです。暑さも一昨日に比べると涼しく感じられて、ぼぉ〜っとするには最高でしたね。さすがに日向に出ると暑かったですが。
結局、2時間もぼぉ〜っとしていました。お気に入りの吾妻屋で。相変わらず人がほとんどいなかったし、風がなかったので、とっても静かで、聞こえる音は微かな波の音だけ。砂の感触を裸足で味わっていました。ふと考えると、裸足で砂浜を歩くのは、もう当分ないんだなぁ〜っと思い、なんだか感慨深く砂の感触を味わっていました。そういえば、沖縄以外で砂浜を裸足で歩くこと、全くありませんからね。内地の海は一切いきませんから。


イーフビーチはやっぱりキレイ

久米島ではここには大変お世話になりました
イーフビーチからの帰り際には、砂を大量に持ち帰ろうとさえ思いましたから。家のバルコニーに砂を敷き詰めようかな〜っとさえ思いましたね。でもあったらいいさぁ〜。でも高層マンションなんで、風で飛ばされて、気づいたら無くなっていそう。
近くのコンビニで簡単な食べ物を買って、そのまま宿に戻りました。最後は宿の庭で犬と一緒に昼飯を食べました。久米島を去るまであと3時間。あと3時間、何ができるか?何をするか?
結局、何もしないでぼぉ〜っとすることを選びましたね。

しかし、ここで立ちはだかる事件が発生。事件ちゅうか、あらかじめ分かっていたことなんだけど、なんでこの日に限って?って感じでした。それは私の泊まっている奥武島がこの日の午後1時〜4時まで、全島停電なんです。だからPCも使えないわ〜、テレビも見ることができないわ〜、冷蔵庫も使えないわ〜。宿で何しろっちゅうねん!!!
でも予め分かっていたので、停電になる前にビールを買っておいて、あとは新聞や雑誌でも読みながら、窓から見えるイーフビーチでも眺めようかと思いました。
それにしても、この宿はやっぱり居心地が良い!だから宿のロビーでずっとぼぉ〜っとしていました。本当に何もしなかったですね。最後の一時。


宿の看板犬ラッキーと食事
停電のままここで過ごしました
さぁ船の出航1時間半前。そろそろ港へ向かわないと。ちなみに、この日。やっぱり強風の影響で、普段は宿に近い(自転車で5分)北の港に高速艇は着くのですが、この日は宿から自転車で30分もかかる(当然途中坂あり!)南の港に来ているのです。それが一番辛かった〜。
宿のお母さんが外出していたので、帰ってくるのを待っていました。やっぱり何も言わないで帰るのは悪いなぁ〜っと思ったので。それでもなかなか帰ってこないので、メッセージでも残しておこうかな?って思ってメッセージ書き始めたら、お母さん、戻ってきました。書きかけのメッセージがちょっと恥ずかしかったです。
宿のお母さんに最後の挨拶をし、宿、そして奥武島を出発するのでした。目指すは久米島、南の港、兼城港(かねぐすく)。


天気は曇り。でも移動するときに雲ってもらえると、とってもありがたかった。汗かかずに済むからね〜。だってここで汗をかいたら汗くさいまま東京戻ることになるじゃん?だから、非常に助かりました。兼城港までは30分弱、やっぱりかかりました。荷物さえなければもっと早く着いたんだろうけど、いかんせん10kg以上の荷物を担いでいるわけですからね。大変でした。
そして港に到着してみると、なんだか不思議な光景を目撃してしまいました。フェリーは朝出航し、もう那覇についているはずなのに、何故かフェリーがいる。しかも出航準備中。停泊していたとしても明日出航のはずなのに。。。
そしてよく見ると・・・なんで!?すごい団体さんが船からテープを投げている。???なんだ???この光景は???
修学旅行の団体さんらしいです。日航かなんかのホテルの人が見送りに来ていてその出航の瞬間でした。最後の最後に変なもの見た〜。おもしろかったのが、感動的?だった出航の瞬間が終わり、船が見えなくなるまで見送っていた人の、ドライなこと、ドライなこと。これも一つのホテルサービス?寂しいなぁ〜。

私の乗る高速艇は、きちんといましたので、あとは出航を待つのみ。その合間、船のターミナルでおみやげを買うことにしました。そして血迷ったか、ビールも買ってしまいました。だってこの日、船がむちゃくちゃ揺れること必死。なのにビールですよ〜。ははは。後先考えずに買って飲んでしまいました。
船には10〜20人ぐらいかな〜乗っていたの。非常にガラガラでした。でもフェリーに比べてイスの座り心地も良く、リクライニングもできるので、高速艇は快適でした。さぁ荒海へ出航!!!


テープで船を見送る変な光景

私が乗るのはこっちの高速艇
出航して、久米島のリーフを出た瞬間、荒波が襲いかかりました。もう揺れるのなんのって。船自体が大きいから、波照間みたいに船が飛ぶことはあまりありませんでしたが、大きい分、その揺れる振幅も大きいのなんのって。この時点ではもうお酒は抜けていたので、基本的に船酔いしないので、大丈夫でしたけどね。
結局、途中慶良間のリーフに入るまではむちゃくちゃ揺れて、そのリーフ内ではとっても静か。しかし、そのリーフを抜けるとまたまた激しい縦揺れ。その揺れは那覇市街が見える地点までひたすら続きました。船酔いしない私でさえ、酔いはしなかったですが、へとへとで、もう高速艇はもういい(乗りたくない)!って思いました。次は飛行機かな〜って。

結局、船は2時間弱のところを3時間かかってしまい、泊港に到着した時間は午後6時半前。飛行機まで1時間半という少々やばい時間になってしまいました。正直のんびりしていられない時間だったので、すぐに自転車を組み立て、那覇空港へ急いで向かいます。
到着した時間が6時半だったので、さすがに日没後(通常は6時日没)。真っ暗になりつつある街並みを、自転車で走っていきました。夕方ということもあり、国道は大渋滞。もしかして、タクシーより自転車の方が速いんちゃう?って思うほどでした。
那覇空港までは自転車でおおよそ20分。タクシーとはトントンって感じでしょうか。7時ちょっと前には空港に到着できたので、一安心です。何故に急いでいたかというと、1つは飛行機が遅い時間なので夕食を取りたいということ。もう1つはおみやげを久米でちょっとだけ買ったけど、他にほとんど買っていないということ。那覇空港でいろいろ買おうと思っていたので、ちょっと焦っていました。


1時間近く遅れたので真っ暗でした
まぁ1時間もあれば、十分でしたけどね。でも気持ち的に余裕がないまま、飛行機に乗ることになったのは言うまでもありません。飛行機の中で2時間強時間あるからね。しかも帰りもスーパーシートだしね。
しかしそのスーパーシート。往きでは一般席と境が無く、落ち着けなかったけど、帰りは747なので、一般席と区画されていて落ち着けたのですが、いかんせん飛行機自体が古く、はっきり言って綺麗じゃありませんでした。しかも隣のオヤジ、いびきかいて寝ているし。もうどうにかしてくれ〜って感じでした。
サービスは相変わらず至れり尽くせりで良かったのですが、とにかく隣のオヤジ!寝るな!っとは言わないけど、ちっとは周りのこと考えろ〜!大迷惑な2時間のフライトなのでした。結局、音楽をガンガンに聞いていた(いびき消しのため)ため、全然飛行機で寝ることができませんでした。この日は船の揺れに、空港〜港の移動とた、とっても疲れていたのにです。


東京について、っていうか、飛行機を降りて最初の印象は、むちゃくちゃ寒い!でした。だって最高気温も最低気温も、沖縄と東京とでは10度も違いましたから。ちなみに沖縄ではほぼ毎日、最高29度、最低24度って感じでした。それが内地に着いたとたん、最高19度、最低13度とかだったもん。上着は持っていたので大丈夫だったのですが、半袖とビーサンの足関係はかなりきつかったです。
そして帰りの電車の中、周りはみんなサラリーマン。そんな中に、半ズボンにビーサンの真っ黒な私。浮きまくりでした。ジロジロ見るな〜〜〜!結局家に到着したのは午後11時半ぐらいでした。さっきまで沖縄いたと思うと、信じられないですね。この環境の違いが特に。
家の扉を開け、荷物を置いた瞬間、旅が終わったんだなぁ〜って実感しました。そしてまた内地の生活が、これから始まります。


今回は結局、同じ様な旅人とは一人も出逢うことができませんでした。しかも同じ宿に泊まった人自体も、実質的に粟国以外は誰もいませんでした。ひじょーに寂しい?旅だったかもしれません。でもそれ以上に得るものが多かったので、満足度は高かったです。
まぁ今回はいろいろ学ばせていただきました。一番は朝早くの船に乗るときは、前の日お酒やめましょうね〜。もうあの朝はこりごりです。それと荷物チェックもきちんとしないとね。まさか水着を忘れるなんて思いもしなかったです。そしてデジカメのご臨終事件。次潜る季節は半年先なので、それまでお金貯めて、新しいものを買いますよ。結局このままだと、今回最後に買ったフィルムの水中カメラ。使い道がないような・・・2枚しか撮っていないし。
あとは粟国行きのフェリーの船員の態度の悪さにもこりごりですね。粟国は次から確実に飛行機ですね。島自体は最高だったのでまた行きたいです。宿のおばぁ、ありがとね。
そして渡名喜はあまりに何もないので、また行きたいとは思わないけど、どうしてもあの潜ったものをもう一度撮影したい!って気持ちはありますので、ちょっと気持ちが揺れるところですね。
最後の久米島は・・・渡名喜と同じ程度ですかね。ミーフガー。潜り残しているので。それと潜るポイントいくつもあるので、海の中でやり残したこと多いですね。はての浜はもう行かないと思うけどね。宿はやっぱりまた奥武島の宿がいいなぁ〜。
っということで、八重山から始まり、宮古、そして沖縄本島離島へと徐々に北上してきました。慶良間は基本的に行く気はしないので、次は北上して伊是名、伊平屋、そして与論(鹿児島だけどね)を目指します。相変わらず沖縄本島は長期滞在する気は全くありませんけどね。
さ〜て、次は宮古か、八重山か。はたまた伊是名か伊平屋か。それとも鹿児島県の与論か!?
また次回をご期待下さい。次は意外な理由で、意外な島かもしれませんよ。さぁ〜どうなるか???


終わり
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