離島.com 離島旅行記1「粟国・渡名喜・久米編」
ハプニング続出、初の沖縄本島離島の旅
離島.comトップ八重山情報館宮古情報館
2002年10月19日(土)
「大都会久米島(いかんせん、その前が渡名喜なんで)。」
10/10 10/11 10/12 10/13 10/14 10/15 10/16 10/17 10/18 10/19 10/20 10/21 10/22
離島旅行記1 トップ

朝、6時半に目が覚めた。雨は降っていない。そして東の空を見ると・・・真っ赤や〜!きれい〜!っと思うのもつかの間、土砂降りになりました。昨日の夜とは逆に、上空は雨だけど、東の空は朝焼け。不思議な光景です。
しかもそんな天気の中、おぼろげなくですが、朝日が昇るのも見ることができましたし。なんか不思議〜。でも結局は土砂降りなのには変わりません。私の予想では、高速艇の出る午前10時は微妙だなぁ〜。フェリーの12時には雨上がると思うけどって感じです。どちたにつけ、南国の雨なので、長い間同じ状態が続くわけもなく、その合間を縫えば十分乗船できますからね。

朝食が終わり、ただいま午前8時半。雨は小康状態で、峠は越した模様。でも峠はあと何回あるかは不明。さぁ午前10時過ぎの高速艇、乗船できるか!?一番の問題は自転車ですね。雨降るとあれほど邪魔な荷物はないですから。もちろん、ここ渡名喜などでは送迎などしてくれるわけもなく、自転車を未舗装の道を押して歩くか、折り畳んで担いでいくか悩むところです。すべでは雨次第ですね。どうにか10時には小康状態になってくれ〜!!!(っと言っている間に、小康状態は終わり、また降り出した・・・)

9時を過ぎると、雨は完全にあがり、ちょうどいい具合になってきました。やっぱり普段の行いかな〜?でもいつ降り出すか分からないので、自転車に乗って、急いでターミナルまで行きました。西の遠くの空を見ると青空も見えています。このまま行けば、久米に着く頃には晴れるかな〜?って安直に考えていました。
雨はあまり降らなくなったんだけど、今度は風。今までの中で最も強い風が吹いています。しかも高速艇に乗るときに限って。高速艇乗ったことのある人なら分かると思いますが、風の影響ものすごいのです。風が強いと会場も荒れるので、船がとても揺れるのです。そのバロメーターになるのが、陸地から見た海上の波の立ち方。白波が至るところで立っている場合は、そうとう揺れるという証拠。もちろん、この日もその状態でした。


曇っていたが、久米島の方だけ晴れている!
風が強い日には高速艇が遅れることは、八重山で痛いほど分かっていますので、この日も10時10分に到着する予定だったのですが、まぁ早くて10時半かな〜って思っていたら、本当に10時半にやってきました。その高速艇。
ターミナルには自分以外に船を待っていた人が5,6人いたのですが、結局乗り込んだ人は私一人。まぁもともと渡名喜に泊まっている人がいないわけだから当たり前か。しかも渡名喜から久米に渡る高速艇なので、労働者とかおじぃ、おばぁにはニーズがないよね。この高速艇は那覇を出発し、渡名喜を経由、久米まで行く船で、この方向は土日のみしか出ていないので、ちょうど乗ることができました。逆方向は金土日出てるんです。月によって異なるので、渡名喜から、渡名喜への高速艇は大変です。

そして高速艇では、むちゃくちゃく揺れました。揺れは慣れているので、全然平気でしたが、座った場所がトイレの近くで、横でゲーゲーやってんですよ〜。そしてトイレの扉を開ける度にすっぱい匂いするし。。。う〜ん「もらい○○」しそう。
私から言わせると、この程度の揺れで戻しているようじゃ波照間の高速艇乗れないぞ〜(あんま乗らないって?)


船は時間にして1時間程度で久米島に着きました。久米に着いた頃には雨はすっかり上がり、空も大部分が青空に変わっていました。しかし路面は濡れているので、走るのは大変でした。それと渡名喜でも体験したように、結構な豪雨だったので、道路が完全に冠水している部分もあり、走るのに苦労しました(ちなみに折り畳み自転車には泥除けなんてものはついていません)。
久米の道は開けている島だけあって整備されており、どこも完全に舗装されていますね。しかもセンターラインまできちんと引いてあるし(笑)。


久米島についた頃には晴れていた!
今夜の宿泊は、あえて久米島ではなく、久米島に隣接し、橋で渡れる奥武島にしました。なんか久米島中心街だと便利だけどうるさそうだし、落ち着けないと思ったので、そうしました。この島は、宮古島で言う来間島みたいな感じですね。でも集落は特になく、家が数軒あるだけで、人口も十数人のこじんまりした島。でもこういうの好きですね。
宿自体は橋を渡ってすぐにあって、とても便利。港からも近いし、かなりオススメだと思います。予想よりあまりに近かったので、民宿に入って開口一番「ここ民宿ですか?」って聞いてしまった。この宿にはダイビングショップが併設されているので、もしかしてダイビングショップ?って思ったからです。

宿は民宿としてはかなりきれいで、道路側にウッドデッキがあり、裏庭には芝生なんかもあり、かなり宿の外でも過ごしやすいと思いました。そして建物もとってもきれい。部屋もきれいで、なにより虫がいない(笑)。今まで粟国、渡名喜では虫に悩まされましたしね。そして驚いたのがタオルとバスタオル、歯磨きが部屋に置かれていたこと。まるでホテルじゃん。こんなに行き届いたサービスは初めてです。
そしてそして最も感動したのが、窓からの景色。久米島随一のビーチ、「イーフビーチ」の全景が望めるのです。しかもこちらは奥武島から見ているので、久米島間の海のグラデーションも見ることができ、とてもいい景色を望めました。これは部屋にいてもぼぉ〜っとできるなぁ〜っと思いました。ちなみに、砂浜も橋も近いので、ぼ〜っとするポイントには事欠きません。


奥武島に入ってすぐです

キレイで虫もいない部屋

部屋からはイーフビーチも見えます
着いた時間がまだ12時前だったので、昼飯を買うのと一緒に、近場、イーフビーチ辺りを散策してみることにします。宿からイーフビーチまでは自転車で5分もかかりません。イーフビーチのイメージは日航を始めとするリゾートホテルのイメージがあり、宮古の前浜に近い感じを持っていました。
行ってみると、前浜とはなにか違いますね。きれいさはやっぱり前浜の方が数段上。イーフビーチは緩やかに弧を描いたビーチなので、その広さは圧巻です。砂浜だけでなく、適度に岩場などの干潟も広がりますので、海水浴以外に岩場散策も楽しめるでしょう。なにせ前浜は砂しかないので、本当に水浴び以外できませんからね。リーフもないし。
しかしイーフビーチのリーフは別の意味ですごい。むっちゃくちゃ遠い。ここまで遠いと行く気にまるでなりません。正直浜から見るとリーフどこ?ってくらい遠かったです。こりゃ私にはぼぉ〜っとする以外、何もする事ができないビーチですね。

イーフビーチで一番目立ったのが日航ではなく、イーフビーチホテル。もろ宮古の東急リゾートって感じ。全室オーシャンビューで景色は良さそう。ちなみに日航はビーチから離れた道路に面してあるので、私だったら、日航よりイーフビーチホテル泊まるなぁって思いました。リゾートしたい方は、イーフビーチホテルがオススメ!まぁ豪華さは日航の方が上なんでしょうけどね。どちらにつけ私には関係ないけど。
それにしてもシーズンオフとはいえ、今日は土曜日。なのにイーフビーチには人っ子一人いないじゃん!おいおい〜って感じです。確かに来週からバーゲンフェアウィークが始まるので、そのころにはかなりごった返す(っと言っても、この時期羽田〜久米直行便はないのでたかが知れていると思うが)のかなぁ〜。まぁのんびりできそうでいいけどね。

イーフビーチには日除けのできる吾妻屋やトイレ、シャワーも完備されているのでぼぉ〜っとするには最適。ちょっと歩けばなんと!コンビニ(っと言っても、大手チェーンのではないですが)もあるので、1日ぼぉ〜っとするのも大丈夫!
そのコンビニで昨日ご臨終したデジカメの変わりとなる水中仕様のレンズ付きフィルムを買いました。1500円の出費。痛い!でもこれがないと、久米の海の中も記録に残すことができないから仕方ないっす。ちなみに予定では船で「はての浜」も行きますし、粟国で知り合ったダイバーに教えてもらった陸からエントリーできるいいポイントも潜りますし、水中カメラは絶対必要!でも水深5mまでって・・・ちょっと浅くない?このカメラで水深8mとか潜ったらどうなるんでしょ?まぁ大丈夫だと思いますけどね。


真っ白な砂浜が広がります

日航の前のビーチ(宮古の前浜みたい)

日本の渚百選だってさ・・・
現在は久米島の東側、仲里の方に滞在しているのですが、久米にはもう一つ具志川という集落もあります。仲里は高速艇が停泊する真泊港が近く、具志川はフェリーの停泊する兼城港が近いという使い分けがあるのです。私は往復両方とも高速艇なので、ここ東側の仲里が都合良いのです。
仲里集落自体は、イーフビーチとは少し離れた陸側にあります。仲里も具志川も、久米島一周道路に面していますので。
仲里集落にはなんと「Aコープ」もあるので、買い物には事欠きません。一番嬉しかったのが、ビールの銘柄が多いことと、値段も安いことです。これは嬉しい!あまりのうれしさにビールを5本も買ってしまいました(1日で飲むわけじゃないよ)。


いったん宿に戻り、食事を取った後(もちろんビールを飲んだ後)、再度島巡りをすることにしました。とりあえず、イーフビーチをそのまま南下して、島の最南端までいくつもりです。っといっても、とりあえず島を全部廻る一環としてで、特に何があるわけではありませんけどね。
一応「鯨が見える丘」って名称はありますけど、そりゃどの海だって同じさぁ〜。がんばりゃどこだって鯨見れるさぁ〜。
とりあえず、どこの島も岬は行くつもりなので、そのうちの一つです。

一つ気がかりなのが、粟国、渡名喜もしかり、ここ沖縄本島の離島にはとにかく山が多いと言うこと。ここ久米も例外ではなく・・・自転車での移動、困難を極めました。っと言ってもまだ序の口なのだろうが、南の先まで行くのは結構辛かったです。行く先は断崖絶壁の岬なので、上り坂があることは仕方ありませんけどね。でも他の島と比べて舗装の状態がいいので、走るのはそんなに苦ではありませんでしたが、最後の方はさすがに自転車から降りて押して上がりました。
そこまで行ったその岬は・・・う〜ん、天気がイマイチであんまり絶景じゃない。渡名喜の山頂同様、苦労してまた来たいと思わないので、ここの景色は曇り空のままで十分でしょう。晴れたらきれいなのかもしれないけどね。


鯨が見える丘って・・・探せるかい!

晴れたらキレイなんだろうなぁ〜
その分、戻るのは楽でした〜。下りだし〜。
宿へ戻る途中、イーフビーチに寄って、ぼぉ〜っとしていました。夕方になってようやく人影が多くなってきて、なんだか修学旅行かしい黒い団体もいましたし。やっぱり週末。土曜日に各地を飛び立って、夕方になってここ久米に着いたって感じでしょうか。ご苦労様ですね。
その分騒がしくなったので、やっぱりいない方がいいですね〜。全然のんびりできなくなったし。ちなみにぼぉ〜っとするポイントの吾妻屋も占拠されていました(涙)。


夕時のイーフビーチ
宿に戻り、シャワーを浴びたらちょうど夕日の時間。島の東側に宿泊しているけど、ここなら、西側にも海を望めるので、水面に映る夕日を、宿の目の前の浜で眺めていました。夕日自体は山に落ちてしまうんだけど、やっぱり水面に映る夕焼けはきれいです。この日は、今朝までの雲が残っているのか、夕日、夕焼けも少しずつ見ることはできましたが、全般的に雲が多かったです。
それでも、特に宿から離れることなく、夕日を望めたのでゆっくりできました。

夕食は午後6時半。ちょうど夕日が終わってからです。
今日は久しぶりのきれいな宿。ちょっと夕食期待していたら、結構良かった。ちと内地的な食事だったんですが、それは仕方ないです。でも魚料理中心で、味もよろし、ボリュームもとても多く、もう食べられない!ってくらいでした。全般的にはちょうどいい感じの量でした(食べる人には)。
そしてここでも生ビール。冷え冷えのジョッキに注ぐ生ビール。やっぱりこれじゃないとね。最高です。そのまま2杯目!っと行きたかったですが、酔っぱらいに来たわけではないので、我慢します。
でもさぁ〜、この宿も私一人。しかも今回は、泊まっている人自体私一人。まぁ居心地が良い宿なんでそれはそれでいいですけどね。お母さんもお姉さんもいい人だし。

結局、船移動の日は結構疲れているのか。食事が終わった1時間ちょっとあとには寝てしまったのです。南の島の夜はやっぱり早いです。さぁ明日は本格的に島を廻る、或いははての浜だ〜。どのみち潜ります。この日買った水中カメラのデビューです。


夕日も海越しに望める
10/10 10/11 10/12 10/13 10/14 10/15 10/16 10/17 10/18 10/19 10/20 10/21 10/22
離島旅行記1 トップ

トップへ戻る